G7仙台科学技術大臣会合、オープン・サイエンス拡大に関する共同声明を採択

2023年5月12日から14日まで、G7仙台科学技術大臣会合が仙台市で開催され、「G7科学大臣コミュニケ」(共同声明)が採択されました。

同会合では、「信頼に基づく、オープンで発展性のある研究エコシステムの実現」をメインテーマとし、今後の科学技術政策の方向性として、オープン・サイエンスの促進、不正な知識・技術の移転や研究に対する外国からの干渉の問題への取組、気候変動をはじめとする地球規模の課題解決に向けた国際協力などについて議論が行われました。

採択された共同声明の1.に「科学研究の自由と包摂性の尊重とオープン・サイエンスの推進」とあり、G7がFAIR原則に沿って、研究データや学術出版物を含む科学的知識や公的に支援された研究成果を公平に共有し、オープン・サイエンスの拡大のために協力することが謳われています。

G7仙台科学技術大臣会合(概要)(内閣府, 2023/5/13)
https://www8.cao.go.jp/cstp/kokusaiteki/g7_2023/2023.html
https://www8.cao.go.jp/cstp/kokusaiteki/g7_2023/230513_g7_zantei.pdf
※2つ目のURLは「G7科学大臣コミュニケ(内閣府暫定訳)」[PDF:997KB]です。

G7仙台科学技術大臣会合
https://www.g7sendai.jp/

参考:
G7茨城・つくば科学技術大臣会合、オープンサイエンスに言及 [2016年05月19日]
https://current.ndl.go.jp/car/31631

E2052 – FAIR原則と生命科学分野における取組状況
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2052

CA1921 – 「欧州オープンサイエンスクラウド」をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1921