FAIR原則に則ったデータやサービスを提供する欧州オープンサイエンスクラウドの実現を目指すプロジェクト“FAIR-IMPACT”が開始

2022年6月1日、FAIR原則に則ったデータやサービスを提供する欧州オープンサイエンスクラウド(EOSC)の実現を目指すプロジェクト“FAIR-IMPACT”が開始し、キックオフイベントが6月27日と28日に開催されました。

発表の中では、具体的対応策やガイドライン、フレームワークの検討・作成を行い、欧州・国家・組織レベルの学術コミュニティ全体でFAIR原則への対応を可能とする取組・ツール・サービスの導入を支援するとしています。11か国の28機関が参加すると述べられています。

また、同プロジェクトとEOSCの他の取組との技術的整合性をとる“Technical Bridging Team”、FAIR原則を実現する取組・方針・ツールの導入を支援する“FAIR Implementation Team”、EOSCとFAIR原則に関連する他の取組・関係者との間の対話を行う“Synchronisation Force”を設置するとしています。

Solutions for FAIR Open Science in Europe: the FAIR-IMPACT project kicks-off(FAIR-IMPACT)
https://fair-impact.eu/news/solutions-fair-open-science-europe-fair-impact-project-kicks
※2022年6月に公開された、プロジェクト“FAIR-IMPACT”の開始に関するお知らせです。

参考:
FAIR原則に従ったサービスを実践するためのデータ及びインフラサービスプロバイダに対する提言(文献紹介)
Posted 2020年7月20日
https://current.ndl.go.jp/node/41543

欧州のFAIR原則促進プロジェクト“FAIRsFAIR”、研究データ管理計画作成のためのガイダンスを公開:Science Europeの実践ガイドに基づく
Posted 2022年3月8日
https://current.ndl.go.jp/node/45735

E2052 – FAIR原則と生命科学分野における取組状況
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2052

CA1921 – 「欧州オープンサイエンスクラウド」をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1921