2023年4月12日、フランス国立書籍センター(CNL)は、フランス人の読書習慣に関する調査”Les Français et la lecture”の結果を発表しました。
CNLはフランス人の本や読書に関する習慣や認識の変化を把握することを目的に、2015年以降、2年ごとにフランスの人口(15歳以上)を代表する1,000人を対象に、電話によるインタビュー調査を実施しています。
主な調査結果として、回答者の86%が自発的に読書をすると回答したとし、前回(2021年)調査時と比べ、特に25-34歳の層では増加したものの、15-24歳の層では大幅に減少したとしています。
デジタル形式での読書については、特に25歳未満で大幅に増加したものの、50歳以上では変化がなかったとしています。また、オーディオブックについては、35歳未満では46%が聴いたことがあるとしています。
最もよく読まれた本のジャンルは、実用書、ライフスタイル、レジャーであり、コミック本は最も大きな伸びを示し、35歳以上を含むすべての年齢層で増加したとしています。
読書に費やす時間について、1日平均41分(週4時間47分)費やすのに対し、スクリーンに向かう時間は、1日平均3時間14分(週22時間38分)であったことが報告されています。
”Baromètre “Les Français et la lecture” | 2023”(CNL, 2023/4/12)
https://centrenationaldulivre.fr/actualites/barometre-les-francais-et-la-lecture-2023
参考:
フランス国立書籍センター(CNL)、若者の読書に関する調査結果を発表[2022年3月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/45876
フランス・出版社協会、外出規制中のフランス人の読書状況に関する調査結果を公開[2021年1月8日]
https://current.ndl.go.jp/node/42943
E2304 – フランスの図書館ではどのような本が読まれているのか?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2304