2023年3月30日、米・ジョンズホプキンス大学出版局(JHUP)らが運営する人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEは、参加している出版社と協力し、低所得国向けに一部ジャーナルへの無料アクセス提供プログラムを開始すると発表しました。
約30の出版社による250以上のジャーナルが同プログラムに参加しており、発表時点では19か国に無料アクセスを提供しているとあります。Google Scholarと協力したプログラムであり、対象国のIPアドレスを介して利用者は無料で参加しているジャーナルの閲覧が行えると述べられています。
Project MUSE Journal Publishers Offer Free Access for Low-Income Countries(Project MUSE, 2023/3/30)
https://about.muse.jhu.edu/news/low-income-countries
参考:
Project MUSE、オープンアクセス購読モデルの研究のための助成をメロン財団より獲得 [2021年05月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/44089
Springer Nature社、低所得国と低中所得国の研究者が無料でNature等においてオープンアクセス出版できるようにすると発表 [2023年01月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/170662
英国物理学会出版局(IOP Publishing)、低中所得国の研究者に対するオープンアクセス出版時の論文処理費用(APC)割引を発表 [2022年08月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/46581
英国物理学会出版局(IOP Publishing)、低所得国の研究者に対しオープンアクセス出版時の論文処理費用(APC)を免除することを発表 [2021年07月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/44424
英国物理学会出版局(IOP Publishing)、“Research4Life”に参加し低所得国120か国の機関・組織に対して刊行する学術誌へのアクセスを提供 [2020年08月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/41804
CA2013 – 論文公開手段としてのオープンアクセスジャーナルの有効性 / 浅井澄子
カレントアウェアネス No.351 2022年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2013