ケンブリッジ大学出版局(CUP)、人工知能(AI)研究倫理ポリシーの設定を発表

2023年3月14日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)が、人工知能(AI)研究倫理ポリシーを設定したことを発表しました。

発表によると、ポリシーは、研究者が、透明性、剽窃、正確性、独創性といった学術的な基準を守りながら、ChatGPTのようなジェネレーティブAIツールを使用する助けとなるもので、研究論文、書籍、その他学術的な作品に適用されます。

ポリシーには、AIの使用について出版物の中で宣言・説明しなければならない、AI等は著者として記載することはできない、AIを使用する場合同大学の剽窃ポリシーに違反してはならない、AIの利用も含め著者が研究論文の正確性、完全性、独創性に責任を持つ、といった記載が含まれているとあります。

Cambridge launches AI research ethics policy(CUP, 2023/3/14)
https://www.cambridge.org/news-and-insights/news/cambridge-launches-ai-research-ethics-policy

Authorship and contributorship(CUP)
https://www.cambridge.org/core/services/authors/publishing-ethics/research-publishing-ethics-guidelines-for-journals/authorship-and-contributorship

参考:
米国科学アカデミー(NAS)、PNAS誌におけるジェネレーティブAIに関するポリシーを発表 [2023年03月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/173649

米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)、AIを用いた大規模言語モデルの使用に関するガイダンスを発表 [2023年03月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/173487

Taylor & Francis、論文執筆におけるAIツールの使用に関する見解を公開 [2023年02月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/172885

arXiv、ChatGPTをはじめとした文章自動生成ツールに関する新たなポリシーを策定 [2023年02月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/171902

チャットボットChatGPTが共著者として記載された研究論文(記事紹介)[2023年01月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/171366