障害・障害者に関する件名について(記事紹介)

First Monday誌の28巻1-2号(2023年1月)に、障害や障害者に関する件名についての記事“Handicapped has been cancelled: The terminology and logics of disability in cultural heritage institutions”が掲載されています。

同論文では、美術館、図書館、文書館、博物館、特別コレクション所蔵施設(GLAMS) が、障害や障害者に関する知識を組織化する手法から生じる諸相とその結果について検証するとしています。一例として、米国議会図書館件名標目表(LCSH)における社会的障害者(People with social disabilities)という件名が取り上げられています。

Brian M. Watson, Beck Schaefer. Handicapped has been cancelled: The terminology and logics of disability in cultural heritage institutions. First Monday. 2023, 28(1-2).
https://dx.doi.org/10.5210/fm.v28i1.12898

参考:
米・メリーランド大学図書館、目録に含まれる差別的な表現等への対処方針を発表 [2022年11月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/47150

図書館の目録等に含まれる差別的な表現に関する米・デューク大学図書館の声明(記事紹介) [2021年11月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/45127

CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007

※本文の一部を修正しました。(2023/2/17)