2023年1月9日、韓国・全羅北道の南原市が、同市民を対象とした「本の代金返却事業」を行うことを発表しました。
発表によると、同事業は、南原市民が市内の書店で書籍を購入し、1か月以内に南原市立図書館または同子ども青少年図書館に書籍の購入を証明するレシートと書籍を提出すると、1か月あたり最大4万ウォン、2冊を限度に、地域商品券である南原サラン商品券として全額返却されるものです。2020年6月からのテスト期間を経て、2020年10月から本格実施しているとしています。
2022年は、市民1,226人が参加し、商品券代として3,000万ウォンが使用され、図書2,216冊が同市立図書館の蔵書になることで、利用者の要望に合うバランスの取れた体系的な蔵書構築につながり、大型書店やオンライン書店での購入により経営が困難になっている小規模の地域書店の活性化に役立っているとしています。
남원시 공공도서관 책값 돌려주기 사업 추진(남원시, 2023/1/9)
https://www.namwon.go.kr/board/view.do?boardId=BBS_0000043&startPage=1&menuCd=DOM_000000202002002000&dataSid=318665
参考:
CA1915 – 公共図書館への継続的な寄付の事例―寄付は地域の図書館を元気にする― / 嶋崎さや香
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1915