2021年2月1日、韓国・慶尚南道教育庁が、2021年度の学校図書館の環境整備事業として21校に16億ウォンを支出すると発表しました。
同庁では、2019年から、学校図書館を、単なる読書空間から、教育・学習において子ども・教師・保護者がコミュニケーションをはかり、情報を共有するための空間へと変化させるための環境整備事業を行っており、プレスリリースでは、用途に応じて空間を分割したり一つにしたりできるように改修した事例、楽しい話と討論・議論を同時に行えるように小規模な読書空間を別途設置した事例等が紹介されています。
2021年度は、14校で安全で快適な読書に親和的な施設環境への改善が、6校で利用しやすい場所への拡張・移転が実施されるほか、特別支援学校1校への支援も行われます。
경남교육청, 미래를 여는 학교도서관 공간 혁신 추진(慶南教育庁、未来を開く学校図書館空間の革新を推進)(慶尚南道教育庁,2021/2/1)
https://www.gne.go.kr/board/view.gne?boardId=BBS_0000212&menuCd=DOM_000000135001001000&startPage=1&dataSid=1195053
参考:
CA1311 – 韓国の学校図書館、改革への多様な試み / 白井京
カレントアウェアネス No.247 2000.03.20
https://current.ndl.go.jp/ca1311
E2135 – 私達の人生を変える図書館:第3次図書館発展総合計画(韓国)
カレントアウェアネス-E No.368 2019.05.16
https://current.ndl.go.jp/e2135
※「学校図書館では子ども・保護者・教師間(中略)の交流の場としての機能を強化することを指摘」
E2325 – 広島県における学校図書館環境整備の推進
カレントアウェアネス-E No.403 2020.11.26
https://current.ndl.go.jp/e2325