2021年10月29日、米国のデューク大学図書館のブログに、図書館の目録等に含まれる差別的表現をはじめとした不適切な語彙に関する声明についての記事が掲載されました。
図書館の記述が中立的ではなく、ウェブサイトに差別的な語彙等が含まれていると同館が理解していることや、それらの記述を見つけ次第修正していくことを示す声明です。2021年春の執行委員会からの要請を受けて、ワーキンググループが作成したとあります。
記事によると、同声明自体は短いものとし、その他の関連する詳細な声明や原則へのリンクを掲載しています。2021年10月の声明の公開に合わせて、利用者が意見を提出できるフォームも公開し、フィードバックを求めていること等が述べられています。
Introducing DUL’s “Statement on Potentially Harmful Language in Library Descriptions”(Bitstreams, 2021/10/29)
https://blogs.library.duke.edu/bitstreams/2021/10/29/introducing-duls-statement-on-potentially-harmful-language-in-library-descriptions/
Statement on Potentially Harmful Language in Library Descriptions(Duke University Libraries)
https://library.duke.edu/about/statement-potentially-harmful-language-library-descriptions
参考:
記録資料記述における差別表現等の検査(記事紹介)
Posted 2021年8月31日
https://current.ndl.go.jp/node/44709
米・ハーバード大学図書館、件名標目“illegal alien”の使用終了を発表
Posted 2021年3月11日
https://current.ndl.go.jp/node/43517
米国議会図書館(LC)、米・オクラホマ大学図書館のタスクフォースによる提案へ合意しLCSHの件名標目“Tulsa Race Riot”を“Tulsa Race Massacre”に変更
Posted 2021年3月25日
https://current.ndl.go.jp/node/43659
米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目を追加:LCSHの“Illegal aliens”の代替として“Undocumented immigrants”など
Posted 2021年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/43934
CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007