2023年1月18日付で、北米研究図書館協会(ARL)が、レポート“Library Impact Research Report: Open Access Publishing: A Study of UC Berkeley Faculty Views and Practices”を公開しました。
米・カリフォルニア大学バークレー校図書館のChan Li氏らによるプロジェクトの成果物で、オープンアクセス(OA)に対する態度とOA出版の実践の関係に関する分析が行われたとあります。ITHAKA S+Rによる教員の情報行動に関する定期調査の2018年版調査での同校教職員の回答と、Scopus上の同校教職員の研究成果の比較が行われています。
教職員のゴールドOAでの出版経験とOAへの支持には正の相関関係がある一方、ゴールドOA出版経験と出版コストに関する教職員の懸念との相関関係は弱かったと述べられています。出版コストへの懸念は全ての分野の教職員に共通しており、同館の転換契約の促進や出版費用への助成プログラムの優先といった取り組みはOAの増加にとって有効であるとしています。
Library Impact Research Report: Open Access Publishing: A Study of UC Berkeley Faculty Views and Practices(ARL)
https://www.arl.org/resources/library-impact-research-report-open-access-publishing-a-study-of-uc-berkeley-faculty-views-and-practices/
https://www.arl.org/wp-content/uploads/2023/01/2023.01.18-open-access-publishing-a-study-of-uc-berkeley-faculty-views-and-practices.pdf
※2つ目のリンクはレポートの本体[PDF:42ページ]です。
参考:
米・ITHAKA S+R、教員の情報行動に関する定期調査報告(2018年版)を公開 [2019年04月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/38051
北米研究図書館協会(ARL)、米国の学術図書館におけるオープンアクセス(OA)経費についての報告書を公開 [2022年11月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/47169