カレントアウェアネス
No.368 2026年6月20日
CA2103
研究文献レビュー
子どもの読書と図書館をめぐる20年:文献にみる児童サービスの展開
慶應義塾大学(非常勤講師):汐﨑順子(しおざきじゅんこ)
1. はじめに
21世紀初頭から現在までの約四半世紀は急速なデジタル化、パンデミック、そして格差社会の顕在化という劇的な社会変化の時代であった。公立図書館の役割も大きな転換期を迎えている。2000年の「子ども読書年」以来、国を挙げて子どもの読書環境の充実と整備が進められる中で、現在の図書館には単に子どもへの資料・情報提供にとどまらず、あらゆる子どもの成長を支え、多様なニーズにこたえる「社会的インフラ」としての役割が強く求められている。
本誌CA1638において岩崎が2007年に子どもの読書支援と児童サービスを概観した(1)ことを受け、本稿ではその後の約20年における子どもの読書、公立図書館の児童サービス(ヤングアダルト(YA)サービスを含む)の変遷を関係文献や資料群のレビューを通して辿る。
この20年は、新たなサービスの展開が模索される一方で、日本の児童サービスを切り拓いてきた先達の業績を改めて検証し、その理念を現代に引き継ごうとする動きが多く見られた期間でもあった。対象期間が長期にわたり紙幅も限られるため、まず2007年以降の動向を概観する資料群を提示し、その上で特に重要と考えるトピックに焦点を当てて論じる。
なお、児童サービスに関する本格的な研究論文は決して多くない。一方で、図書館や子どもの本と読書に関する専門誌や図書には、実践現場から得られた知見や先達による論考が数多く蓄積されている。そのため本稿では学術論文に限らず、これら専門誌や図書に掲載された記事や論考も広く対象に含めることとした。
2. 2007年以降の児童サービスの主要動向
2.1 動向を概観する資料群
井上は2010年と2018年に児童サービス関係の文献レビューを行い、子どもとYAへの働きかけが活発になったこと(2010)(2)、図書館の利用が困難な子どもへの支援活動とその研究の必要性(2018)(3)などを指摘した。汐﨑は1990年代以降の動向を概観し、子どもの生活の変化を踏まえ、子どもの読書と児童サービスの役割を再考すべき時期にある、と述べている(4) (5)。児童サービスは大きな転換期を迎えているといえる。
この時期を概観する資料として、5年ごとに刊行され、各時代の児童サービスの動向や重要なテーマを継続的に取り上げる『年報こどもの図書館』(6) (7) (8)がある。また、『子どもの読書を考える事典』(2023)(9)では2020年代までの子どもの本と読書、児童サービスに関する項目をより広い視点から抽出することができる。
『日本の図書館:統計と名簿』(10)は、児童サービス関係の基本的な数値(蔵書数、登録者数、貸出冊数など)を経年的に追う統計資料として有益だが、2009年から2017年の間は児童関係の調査(公共図書館集計の中で示される「児童についてのデータ」の調査)が実施されなかった。一方で詳細な資料である『公立図書館児童サービス実態調査報告2015』(2019)(11)が刊行され、子どもの読書活動推進計画の策定により関係各機関との連携・協力が進展したこと、多様なサービスへの新たな取り組みが求められていることなどが報告された(12)。
2.2 児童サービスの意義の確認・再評価と歴史研究
2000年以降、戦後の子どもの本や読書、児童サービスの発展に大きく貢献してきた人々が相次いで逝去した(13)。その状況を受け、先達の経験や知識を再確認し、次世代へ継承しようとする図書が刊行されている(14)。
この時期には、坂内(15) (16) (17)や汐﨑(18) (19)が先達の業績や児童サービス発展の歴史を確認し、児童サービスの意義や役割を捉え直す研究を行っている。子どもの読書環境の充実を願う民間の人びとが、自宅や地域の集会所などに本を集め、子どもに提供する草の根の活動である子ども文庫に関する研究(20)も進み、その歴史と役割を整理・検証する図書も刊行された(21) (22)。戦後、公立図書館とともに子どもの読書を支えてきた子ども文庫の活動と存在意義が改めて示されたといえる。
また、先達が自身の経験と知識を集大成した著作も重要である。とりわけ、『子どもと本』(松岡享子,2015)(23)と『生きるための図書館:一人ひとりのために』(竹内悊,2019)(24)は、児童サービスの理念や位置づけ、子どもと本をつなぐ活動の重要性を再確認するための多くの示唆を含む基本文献といえる。
これらの動向は、先達の研究と実践を再評価し、その成果を新たな形で継承していくことが、今後の児童サービス発展の手がかりとなることを示している。
2.3 子どもの読書活動推進計画の進展
2001年に制定された「子どもの読書活動の推進に関する法律」(25)は、政府が子ども読書活動推進基本計画(以下「基本計画」)を策定することを義務づけ、さらに各自治体はこの基本計画を踏まえ、地域の状況に応じて推進計画を策定するよう努めることを規定している。これを受け、2002年に第一次基本計画が策定され、第二次(2008)、第三次(2013)、第四次(2018)、第五次(2023)へと更新された。2024年度末時点での推進計画策定率は、市が98.8%、町村が80.9%に達している(26)。
基本計画は、子どもを取り巻く読書環境の変化や図書館整備の状況、新たな課題に応じて見直されてきた。各推進計画の検証・評価も行われている。岩崎(27)は2000年頃には読書環境整備を重視していたものが2005年頃から言語力、問題解決能力向上のための手段としての読書が推進されている傾向を指摘している。篠原(28)は、第二次基本計画において読書環境整備の進展と、自由な読書の保証を課題として挙げている。また米谷は、第四次までの基本計画を整理し、課題と目標のずれ、人材雇用への言及不足、情報化対応の不十分さを指摘している(29)。
文部科学省は将来の施策への活用を目的に、2014年度から毎年「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」を委託事業として実施している(30)。2017年度の推進計画策定状況に関する調査では、計画におけるビブリオバトルへの言及の多さが報告され(31)、岡野も同じ傾向を指摘した(32)。このように計画中で特定のイベントが注目される背景には、社会的認知度、注目度の高まりが考えられる。
第五次基本計画では、新たに「デジタル化への対応」「多様な困難を抱える子どもへの支援」「居場所としての図書館」という視点が盛り込まれた。『図書館雑誌』はこの計画を取り上げて特集を組み、解説や関連事例を紹介している。その中で島は、「読書」の範囲を議論し、その意義を共有する必要性を指摘している(33)。新たな推進計画進展の中で、「読書とは何か」を改めて問い直すことが課題として浮上している。
3. 年齢別サービスの展開
2007年以降、国際図書館連盟(IFLA)児童・ヤングアダルト図書館分科会は、乳幼児からYAまでを対象とした3種のガイドラインを公表してきた(34) (35) (36)。これらのガイドラインは児童サービスの対象を0~18歳と明確に規定したうえで、発達段階に応じた質の高い適切なサービス提供の必要性を説いている。ここでは、日本において質的な変容が著しかった「乳幼児サービス」と「ヤングアダルト(YA)サービス」の2領域に焦点を当てて論じる。
3.1 乳幼児サービス
乳幼児期の読書の重要性と児童サービスの役割については正置が2012年に指摘している(37)。『IFLA乳幼児への図書館サービスガイドライン』(2007)でも、図書館が言語習得を支える環境を整える責務が示されている。少子化の進行とともに国の子育て支援政策が強化され、2022年にはこども基本法(38)が制定された(2023年4月より施行)。社会全体で子どもと家庭を支える枠組みが整備される中、乳幼児サービスの必要性がより強調されるようになりつつある。
2001年に始まったブックスタートは、絵本を介して0歳児と保護者が心を通わせる時間を持つことを目的とする取り組み(39)である。性質が読書や貸出とは異なるため、当初は図書館サービスとしての位置づけに戸惑いもみられた。しかし、山﨑(40)や柿崎(41)が示すように子育て支援の場としての図書館の役割や、読書・図書館利用の入口としての意義が認識され、現在では図書館が取り組むべき乳幼児サービスの一つとして認識され、自治体がそれぞれの実情に合わせてサービスを展開している。2026年2月末時点で、全国の約3分の2の自治体で導入されている(42)。
NPOブックスタートは『「ブックスタートがもたらすもの」に関する研究レポート』(2014)(43)、『ブックスタートの20年』(2022)(44)を刊行し、効果の検証と事例紹介を行った。さらに、ブックスタートの効果を経験者の成長から追う原崎らの継続的な研究(45)や森らの研究(46)などもみられる。事業開始から20年以上が経過した現在、児童サービスの視点からブックスタートを評価・検証する意義は大きい。
また、この20年間で手遊び・わらべうたを取り入れた乳幼児向けお話会も普及・定着した。図書館では多様な実践が行われ、手遊び・わらべうたを用いたお話会の手引書(47) (48)が出版されるなど、現場でのノウハウが共有されてきた。一方で、水谷ら(49)のように公立図書館の読み聞かせ等の実態、効果を扱う研究はまだ少ない。
さらに近年は、幼稚園・保育園など、保育・幼児教育施設における読書環境の整備と図書館との連携が注目される(50)。ポプラ社と東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(東京大学Cedep)による2019年の調査(51)では、予算不足や蔵書数の格差といった現場の課題が明らかになった(52)。伊藤らは、こうした状況を踏まえ、読書環境整備の指標を検討している(53)。
乳幼児サービスには、現場での取り組みと学術的検証の両面から、さらなる発展が望まれる。
3.2 ヤングアダルト(YA)サービス
学校読書調査(54)では毎年、中高生の不読率の高さが大きな問題として指摘される。読書離れや図書館離れが顕著なこの世代に対し、図書館がどのようなサービスを提供すべきかは長年の課題である。さらに2000年代に入ると、社会状況の変化とともに、YAサービスの理念や実践は大きく、かつ多様に変化していった。以下では、この20年におけるYAサービスの動きを時系列で整理する。
井上は、2009年に図書館を資料提供や学習の場にとどめず、若者が仲間と交流し「居場所」となる空間へ転換すべきだと主張し、「見える」YAサービスの活発化を求めた(55)。平田らが市区町村立図書館でのYAサービスの実態把握を目的に2014年に行った調査では、10代向けのサービスを意識的に展開する図書館が増え、地域社会でのYA支援活動の必要性を認識する館も多いことが示された。一方で、中高生の利用の少なさ、YAへの認識の格差が依然として存在することも明らかになった(56) (57)。同時期に吉田が指摘したYAサービスへの意識向上や、ニーズに応じたサービス提供の重要性は、こうした図書館の実態を反映しているといえる(58)。
金沢らは、情報活用能力の育成支援という観点から、公立図書館のYA向けウェブサイトを調査・検証した(59)。2014年時点では、利用案内や読書支援に関するコンテンツが最も多く、学習支援にも一定の重点が置かれていた。しかし、情報リテラシーを育む視点から見ると、十分な内容とはいえない。さらに、YA同士や図書館員との情報共有・コミュニケーションを可能にするコンテンツの重要性を指摘し、これらを踏まえたコンテンツ・モデルを提案した。その後のデジタル化の急速な進展に伴い、YA世代の自律的な情報活用を支援するために、より高度なウェブ環境の整備が求められている。
井上は2018年に「中高生世代は不読者か?」という問いを掲げ、“読む”だけでなく、発信を伴う“書く”読書への転換を提示し、YAサービスのイノベーション、学校図書館の支援、不登校など通学困難な10代へのアウトリーチの重要性も強調した(60)。また、『図書館界』では、2021~2022年にYAサービスの再考をテーマとする記事を連載し、当時の公立・学校図書館の状況を報告するとともに、直接サービス以外の方法の模索(61)、公立図書館と学校図書館の連携強化(62)、利用が少ないYA世代へのサービスの可視化、居場所としての選択肢の提供(63)などを課題として示した。
こうした流れの中で公立図書館は、YAの成長を支える社会的機関として、地域社会と若者をつなぐ存在へと変容しつつある。さらに近年では、YA自身が図書館を創作の場・発信の場として活用し、文化や読書を共に探求していこうとする動きもみられる(64) (65)。こうした参加型サービスへの対応も公立図書館の今後の大きな課題となるだろう。
公立図書館のYAサービスには、多様なメディアの収集、安心して過ごせる居場所の提供、図書館利用が難しいYAへのアウトリーチなど、多くの課題がある。単なる読書支援にとどまらず、趣味・娯楽・進路・学習などへの幅広い支援が求められる。学校との連携協力が必須であることは明らかであり、学校図書館の実践も参照しながら、公立図書館の特性を生かした魅力的なサービスを検討し、地域の若者を支える取り組みを発展させていくための継続的な実践と研究が重要である。
4. 多様な子どもへのサービスと図書館の新たな役割
図書館の利用が困難な子どもへの支援は、2000年代後半以降、一段と重要性が増している。2019年に制定された視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)を背景に図書館に求められる役割が拡大し(66)、さまざまな障害をもつ子どもや社会的困難を抱える子どもへのサービスが広がりつつある(67)。近年は、子どもの貧困が深刻化する中、経済的理由から本や学習の機会にアクセスしにくい子どもへの支援も、図書館の重要な役割として認識されるようになっている。また、図書館を「第三の場」として捉える考え方も浸透しつつあり、子どもの居場所づくりや子どもへの図書館サービスを主たる目的として設置され、名称に「児童」や「子ども(こども)」を冠する「子ども図書館」など、新たな施設モデルの検討が進んでいる。さらに、コロナ禍以降に急速に進んだ電子化は、デジタル格差への対応を含め、児童サービスに新たな課題と展開をもたらしている。
4.1 図書館利用が困難な子どもへの支援
小児病棟に入院する子どもは図書館を直接利用できず、アウトリーチによる読書支援が不可欠である。長年この課題を指摘してきた菊池は、2016年時点でもなお、病院における子どもへの図書館サービスが空白であり、ボランティアによる代替が続いていると批判している(68)。また、塚田はこども病院図書室の司書として、入院児の読書環境整備と司書の役割の重要性を継続的に発信している(69)。依然として進展が見えにくいが、多様化する社会に応じた公立図書館のサービス展開に期待したい。
特別支援学校における読書活動は、この時期に認識と実践が広がった領域である。特別支援教育を受ける児童生徒数が増加する中、東京都立多摩図書館は2005年度から特別支援学校との連携を開始し、2013年に手引き書として『特別支援学校での読み聞かせ』(2024年増補改訂)(70)を刊行した。現場での実践が徐々に蓄積され(71)、肢体不自由児の教育・読書事情を詳細に論じた『肢体不自由の子どもの読書を支える』(読書工房,2025)(72)も出版された。川島らは教員への調査をもとに、特別支援学校図書館の活用と公立図書館との連携の重要性を示している(73)。実践と研究の深化が期待される。
矯正施設に収容される子どもへの支援も重要な課題である。特に少年院教官としての実務経験を持つ図書館員の日置による矯正施設と図書館の連携の必要性を訴える一連の研究は、この領域の議論をリードしてきた(74)。桑山も矯正施設と図書館の協働による読書支援の拡充と環境整備を提案している(75)。2010年には矯正施設と図書館との連携強化と読書環境整備を目的にNPO「矯正と図書館サービス連絡会」が発足し(76)、2014年の少年法改正では読書に関する規定が盛り込まれた(77)。矯正施設における読書の意味と重要性が改めて認識されつつある中(78)、図書館による積極的なアウトリーチの必要性が一層高まっている。
矯正施設への図書館サービスは依然として途上にあるが、広島県立図書館は2010年から県内施設でのサービスを開始している。その取り組みを発信(79)している正井により『すべての子どもに本との出会いを:児童自立支援施設・児童相談所・矯正施設への読書活動の支援』(2017)(80)がまとめられた。矯正施設における読書活動の必要性やアウトリーチサービスの意義を示すだけでなく、子どもの読書の意義と図書館の役割を広く考えるための資料と位置づけられる。
そのほか日本語を母語としない子どもや視覚障害のある子どもへのメディア整備や支援、ディスレクシアへの理解と支援も広がりつつあり、図書館でのサービス事例も多く報告されるようになった(81)。しかし、このテーマを児童サービスの観点から論じた研究は今回の検討では見いだせなかった。ここでは今後の重要課題として指摘するにとどめたい。
4.2 「場」としての図書館:施設の増加と役割の変化
2000年代以降、独立した子ども図書館が相次いで設置されるようになった。前川は、子ども図書館を読書推進にとどまらず、子育て支援や地域活性化に寄与する存在と位置づけている(82)。坂部は、子ども図書館が自治体の子育て支援政策を象徴する役割を担っている、と指摘している(83)。さらに坂内は戦後の児童図書館の歴史を踏まえたうえで、現在の児童図書館を地域における親子の安心できる居場所として評価している(84)。植松は2020年の公立子ども図書館の設置状況を確認、整理し、33の子ども図書館の設け方を分類した。植松もまた、子ども図書館には少子化対策、地域活性化、子どもの読書活動の推進など、多様な役割が期待されており、今後数が増加することを予測している(85)。吉川らは、子育て支援施設・商業施設と複合化された子ども図書館の調査から、親子が気兼ねなく利用でき、図書館の利用促進や読書習慣形成のきっかけになる、などの効果を示した。一方で、親世代の利用には必ずしもつながらず、子どもの読書や図書館利用への認識に差があることも指摘している(86)。地域の「場」として認められ、機能するための取り組みも重要であろう。
図書館を「場」として捉える議論は、近年活発化している。2015年には、鎌倉市(神奈川県)の図書館員がSNSで「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館にいらっしゃい」と発信した出来事が大きな反響を呼んだ(87)。さらにコロナ禍の影響も受けて、子どもの貧困やヤングケアラーの問題が一層深刻化したといえる。こうした状況の中で、子どもにとって安全で安心できるセーフティネットとしての「場」の必要性が高まっている。
久野は、ストレスや格差を抱える子どもたちにとって、学校図書館や公立図書館が家庭、学校とは異なる安全な「第三の場」として機能すべきだと主張している(88)。さらに、図書館は「第三の場」として人びとのつながりを育み、社会関係資本の形成に寄与し、自らの存在意義を支えることにもなることも指摘している(89)。また久野は、資料やサービスの電子化が進んでも、物理的な図書館の使命は変わらず、人や本との出会いと交流の場、文化的・知的創造の場、心身や魂の癒しの場としての価値は、デジタルでは代替えできない、と述べている。「第三の場」における「本」と「人」の存在の重要性を述べている点も久野の研究の特徴といえる(90)。
嶺井は、公立図書館の児童サービスを子どもの貧困対策の観点から再検討し、図書館がその一助となる可能性を示した(91)。山本は、放課後に図書館で過ごす子どもの特徴を分析し、公立図書館が従来の読書推進に加えて、児童館など他の居場所にはない独自の役割を果たしうることを指摘している(92)。
「場」としての図書館が果たす社会的包摂の役割は、今後さらに重要性を増すだろう。児童サービスの取り組みの一層の充実と、関連研究の進展が求められている(93)。
4.3 コロナ禍における児童サービスの対応と電子化
コロナ禍は児童サービスにも大きな変化をもたらした。図書館の休館や対面活動の制限の中、児童サービスの継続が喫緊の課題となった。汐﨑らはその動きを時系列で整理し、デジタル技術を取り入れたサービスが急速に広がったことを示した(94)。さらに須賀らは、第一波(2020年1~5月)における公立図書館の児童サービスの調査から、対面サービスが制限される中で、図書館員が子どもの読書を支える工夫を続けていたことを明らかにしている(95)。
コロナ禍以降、電子書籍をはじめとする電子メディアの普及は図書館サービスに大きな影響を与えている。文部科学省がコロナ禍以降に実施した3回の調査では、電子図書館の導入率が年々増加し、2024年度には、全国の自治体の34.8%が公立図書館で電子書籍サービスを導入していることを示した(96)。しかし提供される児童書コンテンツの内容や貸出状況は十分に把握されていない(97)。髙橋は契約やコストなど運営面の問題、提供される児童書コンテンツの不足、蔵書構築の難しさなどを指摘している(98) (99)。安形は2022年に国立国会図書館(NDL)所蔵の約3万点の絵本を分析し、電子化率は1割弱ながら急速に進展していることを明らかにした。一方、公立図書館の電子図書館では、提供タイトルが一般的な電子書籍サービスと大きく異なることが指摘されており(100)、結果として選書に偏りが生じている可能性も考えられる。このように電子図書館の普及が必ずしも児童資料の充実に直結しているとはいえない。紙媒体と電子媒体では読書体験や利用環境が大きく異なる点にも留意が必要である。
対面を重視してきた児童サービスにおいて、電子図書館の急速な導入をどう位置づけるかは大きな課題である。子どもの生活にデジタルが浸透する中、新しい技術を取り入れた児童サービスの効果とその検証は始まったばかりであり、今後は実践と研究の両面から多様な取り組みが求められる。
5. 児童図書館員の専門性と制度的課題
児童サービスの多様化に伴い、図書館で日々、子どもへのサービスを行う児童図書館員にはより高度な専門知識と実践力が求められるようになった。しかし、専門職としての司書採用や正規職員は少なく、専門性向上の基盤は十分とはいえない。
研修に目を向けてみると、NDL国際子ども図書館が2010年に、都道府県立図書館を対象に実施した調査では、予算・人員不足、支援体制の強化、デジタル化やバリアフリー対応の必要性などが指摘された(101)。
日本図書館協会(JLA)の児童図書館員養成専門講座は、児童サービスの理論と実践を体系的に学ぶ場として重要な役割を果たしてきた(102)。坂内は、40年にわたる講座内容と受講生の感想を分析し、講座が専門知識と実践力を養う一方で、受講機会の偏りや人材育成が個々の努力に依存しがちな点を課題として指摘している(103) (104)。また、東京子ども図書館も独自の研修(105)を設け、知識と経験の継承に努めているが、いずれの研修も受講者は限られおり、全国的な専門性向上には十分に結びついていない。
司書課程における教育内容についてみると、図書館法の一部改正により1997年に必修科目化された「児童サービス論」は、2012年から2単位へと拡充された。この改正を契機として、大学のシラバスの調査(106) (107)、「児童サービス論」のテキスト分析や内容の提案(108) (109)などが行われた。これらの調査や研究からは、「児童サービス論」を担当する教員の在り方に深刻な問題が存在することが浮き彫りになってくる。児童サービスを専門に研究する教員が専任として担当する例は少なく、児童文学の研究者が担当したり、図書館員が非常勤講師として担当することが多い。「児童サービス論」で扱うべき内容は、現場に直結する実務的な内容から、児童サービスの理論や基本理念、さらには図書館員の使命に関わる内容まで多岐にわたるが、これらを偏りなく一定の水準で教授できる教員が不足しているといえる。その結果、大学間で授業内容に格差が生じている。
現在、JLA図書館情報学教育部会は司書課程の科目構成の再検討を進めており、「児童サービス論」を再び選択科目とする案も出されている。この案に対し、JLA児童青少年委員会は児童サービスの重要性を鑑み、「児童サービス論」の選択科目化に反対するとともに、現行の必修2単位に「児童資料論」2単位を加える構成が必要、とする意見書を提出している(110)。
研修体制や司書の養成制度・内容が現場の実情と乖離している問題は依然として大きい。児童サービスの教育体制と内容について、さらなる論議と研究が求められる。また、現在は図書館学の研究者として「児童サービス論」を担当する教員がますます少なくなっており、専門性の継承や教育体制の維持に影響を及ぼしている。
6. これからの児童サービス:諸課題と研究の視座
今回取り上げられなかった研究テーマとしては、本文で指摘したものに加え、児童サービスを支えてきたボランティアや民間団体の活動実態、海外における児童サービスの動向などが挙げられる。児童サービスの理念や核となるサービスを理論的に追究する研究は今後も重要である。この時期に行われた林による児童サービス評価の試み(111)は、簡潔な検討にとどまっていたが、サービスを適切な時点で検証する必要性を示した点で意義があり、今後の重要な研究テーマの一つといえるだろう。
一方で、児童サービスは現場での実践が豊富であるにもかかわらず、学術的に現象を検証し、エビデンスを蓄積する研究は多くない。専門的に研究する研究者が少ないことも課題である。今後は図書館員と研究者が連携し、図書館サービスに不可欠な領域である児童サービスがより豊かに発展していくことを期待したい。
(1)岩崎れい. 子どもへの読書支援と図書館サービス. カレントアウェアネス. 2007, (293), CA1638, p. 13-20.
https://doi.org/10.11501/287032, (参照 2026-04-04).
(2)井上靖代. 児童・YAサービス. 図書館界. 2010, 61(5), p. 469-475.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.61.5_469, (参照 2026-04-04).
(3)井上靖代. 児童・YAサービスの動向. 図書館界. 2018, 70(1), p. 197-204.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.70.1_197, (参照 2026-04-04).
(4)汐﨑順子. “児童青少年への図書館サービス”. 日本の図書館の歩み:1993-2017. 日本図書館協会『日本の図書館の歩み:1993-2017』編集委員会編. 日本図書館協会, 2021, p. 127-132.
(5)汐﨑順子. 特集,読書論を読む:子どもと子どもの読書の今とこれからを考える. 現代の図書館. 2023, 61(3), p. 144-151.
(6)児童図書館研究会編. 年報こどもの図書館:2007~2011. 2012年版. 日本図書館協会, 2012, 475p.
(7)児童図書館研究会編. 年報こどもの図書館:2012~2016. 2017年版. 日本図書館協会, 2018, 455p.
(8)児童図書館研究会編. 年報こどもの図書館:2017~2021. 2022年版. 日本図書館協会, 2023, 493p.
(9)汐﨑順子編. 子どもの読書を考える事典. 朝倉書店, 2023, 495p.
巻末の年表から2022年までの社会の状況、子どもの読書、児童サービス、図書館等に関する動きを追うことができる。
(10)日本図書館協会が毎年発行する各種図書館の悉皆的な統計書。公共、大学、短期大学、高専図書館の個別データと調査項目ごとの集計が掲載される。最新刊は以下。
日本図書館協会図書館調査事業委員会, 日本の図書館調査委員会編. 日本の図書館:統計と名簿2025. 日本図書館協会, 2026, 521p.
また全国集計の抜粋(公立図書館の集計、経年変化)が日本図書協会のウェブサイトに公開される。
“日本の図書館統計”. 日本図書館協会.
https://www.jla.or.jp/library_statistics_in_japan/, (参照 2026-04-04).
(11)日本図書館協会児童青少年委員会編. 公立図書館児童サービス実態調査報告2015. 日本図書館協会, 2019, 93p.
『公立図書館児童サービス実態調査報告1999』、『公立図書館児童サービス実態調査報告2003』に続く3回目の調査の報告書。なお2025年に「公立図書館児童サービス実態調査2025」を実施し、本稿執筆時においては集計中である。
(12)『公立図書館児童サービス実態調査報告2015』の実態調査の内容は以下の文献で報告・解説されている。
JLA児童青少年委員会. 数字でみる児童サービスの現状 : 『公立図書館児童サービス実態調査報告2015』から. 図書館雑誌. 2020, 114(6), p. 318-321.
(13)たとえば、渡辺茂男(1928-2006)、石井桃子(1907-2008)、小河内芳子(1908-2010)、福嶋禮子(1931-2018)、竹内悊(1927-2021)、松岡享子(1935-2022)、広瀬恒子(1932-2024)などが挙げられる。
(14)たとえば以下の文献(図書)が挙げられる。
児童図書館研究会は以下4冊の本を編集・出版した。
汐﨑順子, 尾野三千代編著. 「喜びの地下水」を求めて:石井桃子が児童図書館にのこしたもの. 児童図書館研究会, 2010, 64,8p.
『子どもと本をむすぶ』編集委員会編. 子どもと本をむすぶ:児童図書館のあゆみ. 児童図書館研究会, 2019, 89,6p.
渡辺茂男著. わが青春:渡辺茂男、静岡から米国までの旅. 児童図書館研究会, 2023, 76,26p.
児童図書館研究会『先輩の言葉に学ぼう!』編集委員会編. 先輩の言葉に学ぼう!:児童図書館研究会の歴史をつなぐ. 児童図書館研究会, 2025, 120p.
竹内の逝去後に有志が以下の2冊を編集・出版した。
竹内悊著. 竹内悊:書いたもの・話したこと. 竹内先生を囲む会編. 竹内先生を囲む会, 2022, 107p.
『竹内悊の言葉』編集委員会編. 竹内悊の言葉:もちより わけあう. 『竹内悊の言葉』編集委員会, 2024, 223p.
東京子ども図書館は機関誌『こどもとしょかん』に掲載した評論をもとに、日米の先達の業績をブックレットの形で出版した。
東京子ども図書館編. 児童図書館の先駆者たち:アメリカ・日本. 東京子ども図書館, 2021, 94p., (TCLブックレット「こどもとしょかん」評論シリーズ).
(15)坂内夏子. 児童図書館設立の背景:戦前東京市立図書館児童室に焦点をあてて. 学術研究(教育学・生涯教育学・初等教育学編). 2011, (59), p. 15-33.
https://hdl.handle.net/2065/33506, (参照 2026-04-04).
(16)坂内夏子. 学校教育と図書館:佐野友三郎に焦点をあてて. 学術研究(人文科学・社会科学編). 2012, (60), p. 29-47.
https://hdl.handle.net/2065/35807, (参照 2026-04-04).
(17)坂内夏子. 戦後児童サービスの必要性の認識. 学術研究(人文科学・社会科学編). 2013, (61), p. 53-70.
https://hdl.handle.net/2065/39500, (参照 2026-04-04).
(18)汐﨑順子. 小河内芳子:児童サービスのパイオニア. Library and Information Science. 2008, (60), p. 29-60.
https://doi.org/10.46895/lis.60.29, (参照 2026-04-04).
(19)汐﨑順子. 日本の公立図書館の発展期と児童サービス:1963年から1970年を中心に. Library and Information Science. 2009, (62), p. 81-110.
https://doi.org/10.46895/lis.62.81, (参照 2026-04-04).
(20)たとえば2007年以降の文庫に関する文献として以下のものがある(年代順)。
平田満子, 井上靖代. 文庫と公共図書館の発展の関係について:大阪の事例. 図書館界. 2008, 60(2), p. 116-123.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.60.2_116, (参照 2026-04-04).
中西美季ほか. 文庫と公共図書館の関係について : アンケート調査による大阪の現状. 図書館界. 2009, 61(2), p. 118-127.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.61.2_118, (参照 2026-04-04).
汐﨑順子. 日本の文庫:運営の現状と運営者の意識. Library and Information Science. 2013, (70), p. 25-54.
https://doi.org/10.46895/lis.70.25, (参照 2026-04-04).
坂内夏子. 地域文庫活動の意義:浪江虔を中心に. 学術研究(人文科学・社会科学編). 2017, (65), p. 51-68.
https://hdl.handle.net/2065/00053609, (参照 2026-04-04).
汐﨑順子. 子ども文庫が生まれる理由,続ける力,支える仕組み. 慶應義塾大学, 2019, 博士論文.
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=KO10001002-20195027-0003, (参照 2026-04-04).
中川徳子, 脇谷邦子, 中西美季編著. 「雨の日文庫」から図書館づくり運動へ:子どもと本の出会いの場を求めて. マックス・知書之屋本舗, 2019, 167p.
(21)髙橋樹一郎. 子ども文庫の100年:子どもと本をつなぐ人びと. みすず書房, 2018, 319,15p.
伊藤忠記念財団と東京子ども図書館が共同で実施した「子どもBUNKOプロジェクト」(2001-2004)をもとに執筆したもの。
(22)汐﨑順子. 子どもと本をつなぐ:子ども文庫と私立図書館. 玉川大学出版部, 2025, 335p.
前掲注(20)の博士論文「子ども文庫が生まれる理由,続ける力,支える仕組み」をもとに一般読者向けに再構成し書籍化したもの。
(23)松岡享子. 子どもと本. 岩波書店, 2015, 252,25p., (岩波新書 新赤版, 1533).
子どもにとっての読書と児童サービス、図書館の意味と役割、選書、歴史などについて松岡の見解が述べられている。
(24)竹内悊. 生きるための図書館:一人ひとりのために. 岩波書店, 2019, 224p., (岩波新書 新赤版, 1783).
「第二章:子どもたちに本を」で、石井桃子をはじめとする子どもの読書への民間努力について竹内の見解が述べられている。
(25)“子どもの読書活動の推進に関する法律”. e-Gov.
https://laws.e-gov.go.jp/law/413AC1000000154, (参照 2026-04-04).
(26)以下のページに掲載されている「都道府県及び市町村における子ども読書活動推進計画の策定状況について(令和7年9月22日)」より。
“関連データ・資料等”. 文部科学省子ども読書の情報館.
https://kodomodokusyo.go.jp/happyou/datas.html, (参照 2026-04-04).
(27)岩崎れい. 特集,子どもの読書を再考する:子ども読書活動推進の傾向と課題. 現代の図書館. 2008, 46(1), p. 3-8.
(28)篠原由美子. 子どもの読書をめぐる法と政策. 図書館界. 2009, 60(5), p. 322-333.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.60.5_322, (参照 2026-04-04).
(29)米谷優子. 「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」の変遷と課題. 情報学. 2018, 15(2), p. 13-32.
https://ocu-omu.repo.nii.ac.jp/records/2016311, (参照 2026-04-04).
(30)“子供の読書活動の推進等に関する調査研究”. 文部科学省.
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/kodomo/index.html, (参照 2026-04-04).
2014(平成26)年度から実施された調査は以下の通り。
平成26年度:高校生の読書に関する意識等調査
平成27年度:地域における読書活動推進のための体制整備
平成28年度:読書活動が及ぼす影響
平成29年度:子供の読書活動推進計画の策定状況・効果
平成30年度:電子書籍・電子メディアの利用実態及び読書活動への影響
令和元年度:図書館実践事例集
令和2年度:電子図書館及び電子書籍を活用した子供読書活動推進に関する実態調査
令和3年度:子供の読書活動の推進等に関する調査研究
令和4年度:電子図書館・電子書籍と子供の読書活動推進に関する実態調査
令和5年度:読書活動の推進に携わる人材の育成に関する実態調査
令和6年度:電子図書館・電子書籍と子供の読書活動推進に関する実態調査
(31)リベルタス・コンサルティング. 平成29年度「子供の読書活動推進計画に関する調査研究」調査報告書:平成29年度文部科学省委託調査. 2018, 110,8p.
https://www.mext.go.jp/content/20210610-mxt_chisui02-000008064_2901.pdf, (参照 2026-04-04).
(32)岡野裕行. ビブリオバトルと子ども読書活動推進計画. 図書館界. 2022, 73(5), p. 438-460.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.73.5_438, (参照 2026-04-04).
(33)島弘. 特集,子どもの読書活動推進計画と図書館:子ども読書活動推進計画と児童サービスを考える. 図書館雑誌. 2025, 119(7), p. 412-415.
(34)IFLA. Guidelines for Library Services to Babies and Toddlers. 2007, 23p., (IFLA Professional Report, 100).
https://repository.ifla.org/handle/20.500.14598/569, (accessed 2026-04-04).
日本語版は以下。
国際図書館連盟児童・ヤングアダルト図書館分科会編. IFLA乳幼児への図書館サービスガイドライン. 日本図書館協会児童青少年委員会訳. 日本図書館協会, 2009, 42p.
https://repository.ifla.org/handle/20.500.14598/584, (参照 2026-04-04).
(35)IFLA. Guidelines for Library Services for Young Adults. 2008, 15p., (IFLA Professional Report, 107).
https://repository.ifla.org/handle/20.500.14598/605, (accessed 2026-04-04).
日本語版は以下。
国際図書館連盟児童・ヤングアダルト図書館分科会編. IFLAヤングアダルトへの図書館サービスガイドライン. 日本図書館協会児童青少年委員会訳. 日本図書館協会, 2013, 34p.
https://repository.ifla.org/handle/20.500.14598/614, (参照 2026-04-04).
(36)IFLA Library Services to Children and Young Adults Section. IFLA Guidelines for Library Services to Children aged 0-18. 2nd ed. IFLA, 2018, 19p.
https://repository.ifla.org/items/e7d981ea-3684-4ae3-9b7e-1e4294d2b957, (accessed 2026-04-04).
日本語版は以下。
国際図書館連盟児童・ヤングアダルト図書館分科会作成, キャロリン・ランキン責任編集. IFLA児童図書館サービスのためのガイドライン:0歳から18歳. 日本図書館協会児童青少年委員会訳. 改訂版. 日本図書館協会, 2020, 39p.
https://repository.ifla.org/handle/20.500.14598/242, (参照 2026-04-04).
(37)正置友子. “乳幼児期の読書”. 年報こどもの図書館:2007~2011. 2012年版. 児童図書館研究会編. 日本図書館協会, 2012, p. 128-138.
(38)“こども基本法”. e-Gov.
https://laws.e-gov.go.jp/law/504AC1000000077, (参照 2026-04-04).
(39)以下では、ブックスタートの目的は赤ちゃんと保護者が、絵本を介して心ふれあうひとときを持つきっかけを作ることであり、赤ちゃんにとって絵本は、読むものではなく、読み手と共に楽しむものであるとし、ブックスタートは、早期教育の活動ではないことを明示している。
“ブックスタートとは”. NPOブックスタート.
https://www.bookstart.or.jp/bookstart/, (参照 2026-04-04).
(40)山﨑洋子. 公立図書館の乳幼児サービスと育児支援. 山梨大学看護学会誌. 2009, 7(2), p. 1-4.
https://doi.org/10.34429/00003580, (参照 2026-04-04).
(41)柿崎友衣. 公共図書館に求められる子育て支援機能に関する研究. 横浜国立大学地域実践教育研究センター地域課題実習・地域研究報2020年度. 2020, p. 50-51.
https://doi.org/10.18880/00013811, (参照 2026-04-04).
(42)“全国の実施状況”. NPOブックスタート.
https://www.bookstart.or.jp/coverage/, (参照 2026-04-04).
(43)NPOブックスタート編著. 「ブックスタートがもたらすもの」に関する研究レポート. NPOブックスタート, 2014, 205p.
(44)NPOブックスタート編著. ブックスタートの20年:自治体と市民が赤ちゃんの幸せのためにつながり実現してきたこと. NPOブックスタート, 2022, 247p.
(45)原崎らは2005年よりブックスタート経験の有無がもたらす影響について継続して追跡調査を実施し、分析・検証結果について発表している。
原崎聖子, 篠原しのぶ. 母親の乳幼児養育に関する調査 : ブックスタート事業との関わりから. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2005, (6), p. 59-68.
https://doi.org/10.60461/0002000727, (参照 2026-04-04).
原崎聖子, 篠原しのぶ. 母親の乳幼児養育に関する調査:ブックスタート事業18ヶ月児を中心に. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2006, (7), p. 23-28.
https://doi.org/10.60461/0002000717, (参照 2026-04-04).
原崎聖子, 篠原しのぶ, 安永可奈子. 母親の乳幼児養育に関する調査:ブックスタート事業36ヶ月児を中心に. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2007, (8), p. 73-82.
https://doi.org/10.60461/0002000709, (参照 2026-04-04).
原崎聖子, 篠原しのぶ, 彌永和美. 就学前の家庭における読み聞かせ環境の調査:ブックスタート事業との関係. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2010, (11), p. 53-60.
原崎聖子, 篠原しのぶ, 彌永和美, 渡邉晴美. ブックスタート追跡調査から見る保護者の意識と学童期への影響について:小学校3年生を対象として. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2013, (14), p. 15-25.
原崎聖子, 篠原しのぶ, 彌永和美, 渡邉晴美. ブックスタート経験が保護者及び児童に与える影響 : 小学6年時追跡調査. 福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編. 2016, (17), p. 61-68.
https://doi.org/10.60461/0002000370, (参照 2026-04-04).
原崎聖子, 篠原しのぶ, 彌永和美, 渡邉晴美. ブックスタート経験が保護者及び児童に与える影響:中学3年生時追跡調査(初年). 福岡女学院看護大学紀要. 2017, (8), p. 81-89.
https://doi.org/10.60461/0002000972, (参照 2026-04-04).
原崎聖子, 篠原しのぶ, 彌永和美, 渡邉晴美. ブックスタート経験が保護者及び児童に与える影響:中学3年生時追跡調査(最終). 福岡女学院看護大学紀要. 2018, (9), p. 1-9.
https://doi.org/10.60461/0002000986, (参照 2026-04-04).
(46)森俊之ほか. ブックスタート経験の有無が子どもの生活習慣や読書環境等に及ぼす影響. 仁愛大学研究紀要. 人間学部篇. 2011, (10), p. 61-67.
https://doi.org/10.57426/00000645, (参照 2026-04-04).
(47)落合美知子. 乳幼児おはなし会とわらべうた. 児童図書館研究会, 2017, 255p.
(48)落合美知子. 赤ちゃんとわらべうた:続乳幼児おはなし会とわらべうた. 児童図書館研究会, 2023, 171p.
(49)水谷亜由美ほか. 公共図書館における「読み聞かせ」に参加する乳幼児と保護者の実態. 岐阜聖徳学園大学教育実践科学研究センター紀要. 2021, (20), p. 145-154.
https://shotoku.repo.nii.ac.jp/records/2444, (参照 2026-04-04).
(50)保育・幼児教育施設の定義と保育内容、図書館との連携の実態については伊藤の以下の文献がある。
伊藤明美. “保育園・幼稚園・認定子ども園との連携”. 年報こどもの図書館:2017~2021. 児童図書館研究会編. 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 135-138.
(51)“保育・幼児教育施設における『絵本』に関する調査”. 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター.
https://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/survey/picturebook_shisetsu/, (参照 2026-04-04).
(52)高橋翠. 特集,子どもが本と出合う場:全国の保育・幼児教育施設への蔵書状況などの調査から見えたこと:2019年10月上旬~10月31日に調査. 子どもと読書. 2021, (447), p. 2-6.
(53)伊藤明美, 鈴木佳苗. 保育園の読書活動支援のための読書環境整備の指標の検討:「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」および保育園調査の分析. 図書館情報メディア研究. 2020, 17(2), p. 13-31.
https://doi.org/10.15068/00160151, (参照 2026-04-04).
(54)「学校読書調査」は、全国学校図書館協議会(全国SLA)が全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について毎年実施している調査で、書籍および雑誌の読書量、読書時間、読んだ書籍や普段読んでいる雑誌のタイトルのほか、実施年ごとに特設する調査項目がある。結果は『学校図書館』(全国SLA)11月号に掲載されるほか、ウェブサイト上でも公表される。
2025年(第70回)の結果は以下。
“「学校読書調査」の結果”. 全国学校図書館協議会.
https://www.j-sla.or.jp/material/research/dokusyotyousa.html, (参照 2026-04-04).
(55)井上靖代. 特集,YAサービス新世紀:1218-- 新たなヤングアダルトサービスへ. 図書館雑誌. 2009, 103(8), p. 509-512.
(56)平田満子ほか. YAサービスの現状:全国調査報告(1). 図書館界. 2015, 67(2), p. 86-95.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.67.2_86, (参照 2026-04-04).
(57)平田満子ほか. YAサービスの現状:全国調査報告(2). 図書館界. 2016, 68(2), p. 134-140.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.68.2_134, (参照 2026-04-04).
(58)吉田倫子. 特集,YAサービス事情2014:ヤングアダルトサービス概論. みんなの図書館. 2014, (452), p. 2-8.
(59)金沢みどり, 丸山有紀子. 公共図書館ヤングアダルトWebページの現状と意義 : 情報活用能力の育成支援の観点から. 教育情報研究. 2014, 30(1), p. 3-18.
https://doi.org/10.20694/jjsei.30.1_3, (参照 2026-04-04).
金沢はこの後も継続的にYAと子ども向けWebページの研究を行っている。
金沢みどり. 特集,図書館のウェブデザイン:公共図書館Webサイトの児童及びヤングアダルトに関するWebページの意義と現状. 図書館雑誌. 2019, 113(6), p. 360-363.
金沢みどり. 日本の公共図書館の学校支援Webページの現状と意義. 教育情報研究. 2019, 34(3), p. 3-18.
https://doi.org/10.20694/jjsei.34.3_3, (参照 2026-04-04).
金沢みどり, 望月道浩. 日本の公立図書館における子ども読書 Webページの現況と課題:子どもの読書活動推進に向けて. 情報メディア研究. 2021, 20(1), p. 37-54.
https://doi.org/10.11304/jims.20.37, (参照 2026-04-04).
(60)井上靖代. 特集,これからのYAサービスに向けて:これからのYAサービス. 図書館雑誌. 2018, 112(5), p. 294-297.
(61)松岡章子. テーマ2 今,あらためてYA(ヤングアダルト)サービスを考える:No. 1 YAサービスを振り返る. (HOT TOPICS〈テーマ2 今,あらためてYA(ヤングアダルト)サービスを考える〉No. 1) 図書館界. 2021, 73(3), p. 187-191.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.73.3_187, (参照 2026-04-04).
(62)宮﨑健太郎. テーマ2 今,あらためてYA(ヤングアダルト)サービスを考える:No. 2 ヤングアダルト世代に身近な図書館をつくる:高校生の実態と高校図書館の実践から. 図書館界. 2022, 73(5), p. 472-476.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.73.5_472, (参照 2026-04-04).
(63)苗村昌世. テーマ2 今,あらためてYA(ヤングアダルト)サービスを考える:No. 3 ヤングアダルトサービス:今後の展望と課題. 図書館界. 2022, 73(6), p. 576-580.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.73.6_576, (参照 2026-04-04).
(64)大江輝行, 須藤倫子. ヤングアダルト世代と共に読書を考える試み:日本子どもの本研究会「ヤングアダルト&アート・ブックス研究部会」の活動. カレントアウェアネス. 2023, (355), CA2036, p. 5-7.
https://doi.org/10.11501/12767606, (参照 2026-04-04).
(65)岩井路加. 特集,アラカルト 学校図書館のこれからを考える:ヤングアダルトにとっての「読書体験」と「居場所」:日本子どもの本研究会「ヤングアダルト&アートブックス研究部会」8月ハイブリッド拡大定例会から考える. 図書館雑誌. 2025, 119(12), p. 727-729.
(66)佐藤聖一. 図書館における読書バリアフリー施策の動向. カレントアウェアネス. 2025, (366), CA2095, p. 15-21.
https://doi.org/10.11501/14606849, (参照 2026-04-04).
佐藤は動向レビューとして読書バリアフリー基本計画第二期の特徴、公立図書館を中心とした図書館の現状、課題を述べている。
(67)佐藤聖一. “読書バリアフリー法と子どもへのサービス”. 年報こどもの図書館:2017-2021. 児童図書館研究会編. 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 142-147.
佐藤は読書バリアフリー法の解説とともに、子どもへのサービスとの関係を示している。
(68)菊池佑. “病院での小児図書館サービス”. 年報こどもの図書館:2012-2016. 児童図書館研究会編. 2017年版, 日本図書館協会, 2018, p. 113-116.
なお、菊地が過去に子どもへの病院サービスを述べた文献には以下のものなどがある。
菊池佑. ハンディキャップをもつ子どもたちへの図書館活動:主として病院図書室について. 図書館雑誌. 1978, 72(6), p. 266-268.
菊池佑. 入院児のための図書館サービス. こどもの図書館. 1988, 35(5), p. 16-17.
(69)塚田のこども病院における図書館サービスに関する文献には以下のものがある。
塚田薫代. 特集,みんなに本を:読書に障害のある子どもたちへ:入院中の子どもと本:小児病院における患者図書サービス. みんなの図書館. 2009, (383), p. 21-27.
塚田薫代. 図書室と臨床の患者をつなぐ:静岡県立こども病院における司書の役割. 病院患者図書館. 2010, 32(1・2), p. 10-13.
塚田薫代. 静岡県立こども病院図書室の活動. こどもの図書館. 2021, 68(2), p. 2-4.
塚田薫代. “小児医療の現場における患者図書サービス:子どもの入院と本”. 年報こどもの図書館:2017-2021. 児童図書館研究会編. 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 368-371.
(70)東京都立多摩図書館. 特別支援学校での読み聞かせ:都立多摩図書館の実践から. 増訂版. 2024, 124p., (都立図書館・学校支援シリーズ).
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/uploads/special_school_to_reading_and_telling.pdf, (参照 2026-04-04).
なお、手引きの作成については以下の文献がある。
浅沼さゆこ. 特集,都立多摩図書館の支援サービス:『特別支援学校での読み聞かせ 都立多摩図書館の実践から』の作成:東京都立多摩図書館の冊子作成. こどもの図書館. 2014, 61(2), p. 2-4.
(71)佐藤凉子ほか図書館員が中心となって活動している「おはなしの会うさぎ」は、都立墨特別支援学校でのおはなし会の活動記録として以下の2冊を発行している。特別支援学校の状況が詳しく分かり、豊富なおはなし会の実践報告が報告されている。
おはなしの会うさぎ編. おはなし会がはじまるよ!:特別支援学校(肢体不自由校)での図書館活動. 2017, 60p.
おはなしの会うさぎ編. おはなしの会うさぎ わたしたちの10年:特別支援学校(肢体不自由児校)での読書活動. 2025, 61p.
(72)読書工房編. 肢体不自由の子どもの読書を支える. 読書工房, 2025, 191p.
(73)川島美奈, 三輪眞木子. 知的障害特別支援学校図書館利用における児童生徒の情報行動の要因と支援:図書館の利用につながる支援. 日本図書館情報学会誌. 2025, 71(2), p. 79-100.
https://doi.org/10.20651/jslis.71.2_79, (参照 2026-04-04).
川島らは以下で同じテーマの研究発表を行っている。
川島美奈, 三輪眞木子. “知的障害特別支援学校の学校図書館利用における児童生徒の情報行動の要因と求められる支援 : 生涯学習に公共図書館を利用するための支援”. 2024年度日本図書館情報学会春季研究集会発表論文集. 京都市, 2024-06-15. 2024年度日本図書館情報学会春季研究集会事務局, 2024, p. 13-16.
https://jslis.jp/wp-content/uploads/2024/06/202406-spring-conference-papers.pdf, (参照 2026-04-04).
川島美奈, 三輪眞木子. “知的障害特別支援学校図書館利用推進に関する事例研究”. 第73回日本図書館情報学会研究大会発表論文集. 京都市, 2025-12-13/14. 日本図書館情報学会第73回研究大会事務局, 2025, p. 51-54.
https://jslis.jp/wp-content/uploads/2025/12/2025-annual-meeting-proceedings-202512.pdf, (参照 2026-04-04).
(74)矯正施設の図書館へのアウトリーチサービスに関する日置の文献には以下のものがある。
脇谷邦子, 日置将之. 少年院と図書館サービス. 大阪府立図書館紀要. 2006, (35), p. 7-32.
https://www.library.pref.osaka.jp/lib/kiyo_pdf/kiyo3502.pdf, (参照 2026-04-04).
日置将之. 「少年院と図書館サービス」の今後:少年院における読書活動と、公共図書館との連携について. 刑政. 2011, 122(10), p. 22-31.
日置将之. 矯正施設の読書環境と図書館との連携について. 図書館評論. 2011, (52), p. 24-29.
日置将之. 特集,マイノリティサービス:矯正施設における「読書」と図書館サービスの現状について. 現代の図書館. 2012, 50(3), p. 199-206.
日置将之. 少年院における読書活動:改正少年院法をもとに. 明治大学図書館情報学研究会紀要. 2017, (8), p. 19-25.
https://hdl.handle.net/10291/18885, (参照 2026-04-04).
日置将之. 特集,みんなにとっての図書館(前編):矯正施設と図書館の関係について. LRG. 2020, (33), p. 43-48.
日置将之. その後の「少年院と図書館サービス」. 大阪府立図書館紀要. 2021, (49), p. 1-21.
https://www.library.pref.osaka.jp/uploaded/attachment/5403.pdf, (参照 2026-04-04).
日置将之. “少年院・少年鑑別所での取り組み”. 年報こどもの図書館:2017-2022. 児童図書館研究会編. 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 130-134.
なお、日置は以下で主として2009年から2017年までの図書館によるアウトリーチサービスの文献展望を行い、その中で矯正施設へのサービスについて述べている。
日置将之. 施設に対するアウトリーチサービス. 図書館界. 2018, 70(1), p. 220-226.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.70.1_220, (参照 2026-04-04).
(75)桑山亜也. 特集,図書館にできること:周辺との連携を中心に:矯正施設における読書支援拡充と環境整備に向けて. 情報の科学と技術. 2011, 61(6), p. 228-232.
https://doi.org/10.18919/jkg.61.6_228, (参照 2026-04-04).
(76)矯正と図書館サービス連絡会の発足の経緯については以下の文献がある。
指宿信. 「矯正と図書館サービス連絡会」について. 刑政. 2011, 122(10), p. 14-20.
日置将之. 特集,トピックスで追う図書館とその周辺:矯正と図書館サービス連絡会の発足について:矯正施設と図書館との連携充実・読書環境整備を目指して. 図書館雑誌. 2011, 105(2), p. 82-83.
またその後の活動については以下の文献がある。
井上奈智. 特集,トピックスで追う図書館とその周辺:矯正と図書館サービス連絡会・第1回研究会「少年院・少年鑑別所の読書環境 : 全国調査から見えてきたこと」の概要報告. 図書館雑誌. 2015, 109(2), p. 98-100.
しかし2026年4月現在、以下のウェブサイトでも会が活動している様子は見られない。
矯正と図書館サービス連絡会.
http://kyotoren.cocolog-nifty.com/, (参照 2026-04-04).
(77)少年法の改正により「読書」に関する条文が追加され、少年院における「読書」に法的根拠が生まれた。その詳細を日置が以下でまとめている。
日置将之. 少年院法改正の経緯と条文における「読書」への言及について. カレントアウェアネス-E. 2014, (264), E1592.
https://current.ndl.go.jp/e1592, (参照 2026-04-04).
(78)船水は、少年院における読書指導の実践内容について調査・分析を行い、現在では読書を活用した教育がどのように普及し、実施されているかを以下で報告した。
船水雄斗. “文献に見る少年院における読書指導の実践”. 三田図書館・情報学会2025年度研究大会発表論文集. 東京都港区, 2025-11-08, 三田図書館・情報学会. 2025, p. 1-4.
https://mslis.jp/wp-content/uploads/2025/11/mslis2025all.pdf, (参照 2026-04-04).
(79)正井による広島県立図書館の活動に関する文献として以下のものがある。
正井さゆり. 特集,おはなし会のイマ時事情:子どもと本を結ぶおはなし会:広島県立図書館の取組み. みんなの図書館. 2013, (436), p. 4-10.
正井さゆり. 読書による更生の可能性 : 広島県立図書館における子供の矯正施設等への支援の実際. 刑政. 2015, 126(10), p. 22-35.
正井さゆり. 矯正施設への読書活動の支援の必要性について:貴船原少女苑で行ったブックトークからわかること. 図書館雑誌. 2015, 109(3), p. 180-182.
正井さゆり. 「自分」に気付く読書会:貴船原少女苑での親子参加型授業「読書会」における実践から. 図書館雑誌. 2015, 109(6), p. 394-396.
正井さゆり. 特集,障壁(バリア)をこえて:すべての子どもに本との出会いを. こどもとしょかん. 2021, (169), p. 2-9.
(80)正井さゆり. すべての子どもに本との出会いを:児童自立支援施設・児童相談所・矯正施設への読書活動の支援. 溪水社, 2017, 276p.
(81)たとえばこのテーマを図書館員の実践からまとめているものとして以下の文献がある。
山内薫. 本と人をつなぐ図書館員:障害のある人、赤ちゃんから高齢者まで. 読書工房, 2008, 191p.
(82)前川芳久. 公立「子ども図書館」の独立施設が増えている. 図書館雑誌. 2009, 103(6), p. 402-405.
(83)坂部豪. 「子ども図書館」の現在. みんなの図書館. 2014, (441), p. 4-9.
(84)坂内夏子. 子ども図書館の設立と意義. 学術研究(人文科学・社会科学編). 2021, (69), p. 23-36.
https://hdl.handle.net/2065/00075018, (参照 2026-04-04).
(85)植松貞夫. “児童図書館:施設・設備の現状”. 年報こどもの図書館:2017-2021. 児童図書館研究会編. 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 186-192.
(86)吉川祐加, 前田博子. 小牧市えほん図書館における利用者評価 : 子ども図書館と子育て支援施設との複合化の場合. 豊田工業高等専門学校研究紀要. 2013, (45), p. 115-120.
https://doi.org/10.20692/toyotakosenkiyo.KJ00008417098, (参照 2026-04-04).
(87)浅見佳子. “ソーシャルメディア等を活用した情報発信の取り組みを考える”. 年報こどもの図書館:2012-2016. 児童図書館研究会編. 2017年版, 日本図書館協会, 2018, p. 128-133.
(88)久野和子. 特集,子どもの居場所と図書館:子どもたちの「第三の場」としての学校図書館・公共図書館:現代日本における子どもたちのニーズと権利. 図書館雑誌. 2017, 111(10), p. 656-659.
久野の研究に関しては以下のように学校図書館に焦点を当てて「第三の場」を論じている文献が多いが、上記の文献では公立図書館も地続きのものとして捉え、子どもたちの「第三の場」としての役割も論じている。
久野久子. 「第三の場」としての学校図書館:多様な「学び」「文化」「つながり」の共創. 松籟社, 2020, 209p.
久野和子. 「第三の場」としての学校図書館. 図書館界. 2011, 63(4), p. 296-313.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.63.4_296, (参照 2026-04-04).
(89)久野和子. 「第三の場」としての図書館. 京都大学生涯教育学・図書館情報研究. 2010, (9), p. 109-121.
http://hdl.handle.net/2433/109756, (参照 2026-04-04).
(90)久野和子. 特集,図書館×カウンセリングマインド:学校図書館、公共図書館における子どもの心身の居場所としての役割と意義. こどもの図書館. 2022, 69(10), p. 7-8.
(91)嶺井尚子. 公立図書館における児童サービスの可能性:子どもの貧困対策に着目して. 図書館情報メディア研究. 2019, 16(2), p. 37-51.
https://doi.org/10.15068/00154842, (参照 2026-04-04).
(92)山本直子. 子どもの貧困対策としての公共図書館の可能性:都内の「子どもの生活実態調査」から. 東洋英和女学院大学『人文・社会科学論集』. 2025, (42), p. 45-68.
https://toyoeiwa.repo.nii.ac.jp/records/2000205, (参照 2026-04-04).
(93)山口は以下の文献で2009年後半から2017年前半までの過去8年間の研究動向をまとめるなかで、子どもの居場所、子どもの貧困対策としての図書館が地域課題の一つであり、今後の図書館研究における新しい論点になる、と述べている。
山口真也. 社会と図書館:街づくり・社会的包摂. 図書館界. 2018, 70(1), p. 11-21.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.70.1_11, (参照 2026-04-04).
(94)汐﨑順子, 須賀千絵. “コロナ禍における児童サービス”. 年報こどもの図書館:2017-2021. 児童図書館研究会編, 2022年版, 日本図書館協会, 2023, p. 31-37.
文末でコロナ禍の2020年2月から2021年12月までの政府の対応、図書館、子ども本関係の動きを一覧表にしてまとめている。
(95)須賀千絵, 汐﨑順子. 新型コロナウイルス感染症感染拡大第1波期間における公立図書館の児童サービス. 日本図書館情報学会誌. 2023, 69(4), p. 169-185.
https://doi.org/10.20651/jslis.69.4_169, (参照 2026-04-04).
(96)リベルタス・コンサルティング. 電子図書館・電子書籍と子供の読書活動推進に関する実態調査:令和6年度子供の読書活動の推進等に関する調査研究. 文部科学省. 2025, 13p.
https://www.mext.go.jp/content/20250528-mxt_chisui01-000042427_1.pdf, (参照 2026-04-04).
(97)2022年に児童図書館研究会は「子どもと電子メディアを考えるプロジェクト」の一環として全国の図書館における電子書籍所蔵数の全体数と児童書数を調査した。その結果を以下で公開するとともに 機関誌に報告記事を載せている。
“「電子図書館調査報告(速報版)」公開のお知らせ”. 児童図書館研究会. 2022-12-06.
https://www.jitoken.jp/2022/12/06/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A-%E9%80%9F%E5%A0%B1%E7%89%88-%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/, (参照 2026-04-04).
汐﨑順子. 子どもたちの読書を知る・考える:「子どもと電子メディアを考えるプロジェクト」調査結果(その1). 子どもの図書館. 2023, 70(2), p. 13-16.
(98)髙橋樹一郎. 電子図書館サービスについて. こどもの図書館. 2022, 69(3), p. 13-15.
(99)髙橋樹一郎. 電子図書館の現状について. こどもとしょかん. 2024, (180), p. 2-21.
(100)安形輝. “絵本はどの程度電子書籍化されているか:国立国会図書館所蔵資料を対象とした調査”. 第71回日本図書館情報学会春季研究集会発表論文集. 長久手市, 2023-10-07/08, 第71回日本図書館情報学会春季研究集会事務局. 2023, p. 37-40.
https://jslis.jp/wp-content/uploads/2023/10/2023-annual-meeting-proceedings-202310.pdf, (参照 2026-04-04).
(101)国立国会図書館国際子ども図書館. 児童サービス研修のいまとこれから. 2011, 86p., (国際子ども図書館調査研究シリーズ, No. 1).
https://doi.org/10.11501/3196458, (参照 2026-04-04).
(102)児童図書館員養成専門講座の目標、科目構成、35年間における内容の変遷などについて以下の文献がある。
坂部豪. 特集,日本図書館協会の養成講座:児童サービス・障害者サービス:児童図書館員養成専門講座の現在. 図書館雑誌. 2016, 110(6), p. 351-353.
松岡享子. 特集,日本図書館協会の養成講座:児童サービス・障害者サービス:児童図書館員養成専門講座の35年. 図書館雑誌. 2016, 110(6), p. 355-357.
(103)坂内夏子. 児童図書館員の養成に関する課題(1). 早稲田大学大学院教育学研究科紀要. 2019, (29), p. 47-61.
https://hdl.handle.net/2065/00061766, (参照 2026-04-04).
(104)坂内夏子. 児童図書館員の養成に関する課題(2):2000年以降を対象に. 学術研究(人文科学・社会科学編). 2019, (67), p. 41-61.
https://hdl.handle.net/2065/00062072, (参照 2026-04-04).
(105)内藤直子. 特集,図書館における仕事の伝承:次世代の児童図書館員を育てる:東京子ども図書館研修生制度の実際. 図書館雑誌. 2008, 102(7), p. 450-451.
(106)中西美季ほか. 「児童サービス論」養成実態調査2. 図書館界. 2011, 63(2), p. 156-162.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.63.2_156, (参照 2026-04-04).
(107)中西美季ほか. 「児童サービス論」養成実態調査3. 図書館界. 2013, 65(2), p. 144-150.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.65.2_144, (参照 2026-04-04).
(108)井上靖代ほか. 「児童サービス論」教授内容の提案:テキスト分析を通じて. 図書館界. 2010, 62(2), p. 170-181.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.62.2_170, (参照 2026-04-04).
(109)米谷優子. 児童図書館員養成に求められる授業内容:「児童サービス論」教科書分析の批判に関して. 情報学. 2013, 10(2).
https://ocu-omu.repo.nii.ac.jp/records/2016218, (参照 2026-04-04).
(110)“児童青少年委員会”. 日本図書館協会.
https://www.jla.or.jp/committees/jidou/, (参照 2026-04-04).
「日本図書館協会図書館情報学教育部会「大学において履修すべき図書館に関する科目」(案)に対する児童青少年委員会の意見」の概要版と本文が掲載されている。
(111)林左和子. 日本の公立図書館児童サービスの達成度測定の試み. 静岡文化芸術大学研究紀要. 2014, (14), p. 53-55.
https://suac.repo.nii.ac.jp/records/994, (参照 2026-04-04).
[受理:2026-05-15]
汐﨑順子. 研究文献レビュー:子どもの読書と図書館をめぐる20年:文献にみる児童サービスの展開. カレントアウェアネス. 2026, (368), CA2103, p. 11-20.
https://current.ndl.go.jp/ca2103
DOI:
https://doi.org/10.11501/14953688
Shiozaki Junko
Two decades of children’s reading and library services for children: Insights from the literature
A review of literature reveals multifaceted changes in children’s services at public libraries over the past two decades. Amidst significant societal change, the following trends have emerged: efforts to preserve and build upon the experience and expertise of predecessors, developments in library services to babies and toddlers as well as to young adults, expansion of outreach services for children who face barriers to accessing library services, growing adaptation of digital services, and changes in the role of libraries as a community space. At the same time, the training and education of children’s librarians as specialized professionals remain significant challenges.
