欧州委員会(EC)、文化遺産の欧州共通データスペースに関する勧告を発表:文化遺産のデジタル化を促進

2021年11月10日、欧州委員会(EC)が、文化遺産の欧州共通データスペースに関する勧告“Commission Recommendation of 10.11.2021 on a common European data space for cultural heritage”の公開を発表しました。

2011年に承認された文化遺産のデジタル化・デジタル保存等に関する勧告“Commission Recommendation of 27 October 2011 on the digitisation and online accessibility of cultural material and digital preservation”に対する評価を踏まえ、改訂されたものです。文化遺産のモニュメント、作品等のデジタル化を推進すること、危機に瀕している文化遺産を保護・保存し、教育・文化的創作といった分野での二次利用を促進することが目的とされています。

勧告では、2030年までに、欧州連合(EU)加盟国は、劣化のリスクがあるモニュメントや遺跡の全てと、旅行者が頻繁に訪れるモニュメントや遺跡の半分をデジタル化すること等を記載しています。また、発表の中では、Europeanaが共通データスペースを構築するための基盤となると述べられています。

Commission proposes a common European data space for cultural heritage(EC, 2021/11/10)
https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/news/commission-proposes-common-european-data-space-cultural-heritage

参考:
欧州委員会(EC)、欧州連合(EU)における文化遺産のデジタル化・デジタル保存等に関する2011年勧告の改訂に向けたパブリックコメントを実施中
Posted 2020年6月29日
https://current.ndl.go.jp/node/41372

Europeana、「デジタル原則」の策定に関する欧州委員会の意見募集に回答
Posted 2021年9月8日
https://current.ndl.go.jp/node/44761

欧州委員会(EC)、有形文化遺産の3Dデジタル化における基本原則等を示した報告書を公開
Posted 2020年9月15日

欧州委員会、EU加盟各国に対する資料デジタル化の促進等の勧告を承認
Posted 2011年11月1日
https://current.ndl.go.jp/node/19425

CA1863 - 欧州の文化遺産を統合するEuropeana / 時実象一
カレントアウェアネス No.326 2015年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1863