国立図書館長に司書専門職がなれない理由(韓国)

5月23日、韓国の国立中央図書館長が、キム・テグン氏からクォン・ギョンサン氏に替わりました。この中央図書館長のポストをめぐって、ソウル新聞が現状を批判する記事を掲載しています。

ソウル新聞によると、中央図書館長のポストは代々行政職(1級)者が務めています。新任のクォン館長も専攻は貿易学・観光学で、前職は複合レジャー観光都市推進団長でした。司書職公務員は1級には昇格できず、また公務員外から登用しようとしても、このような高位職全体の20%しか外部には開放しておらずそのポストはすでに国立現代美術館・国立中央博物館・国立劇場などで占められてしまっているとのことです。さらに、高位職の公務員は1年で異動することになっており、館長職に慣れた頃には異動という状態になってしまっているようです。

国立図書館長職は専門性無視? – ソウル新聞
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20060525006009