ソウル市鍾路区社稷洞の市立子ども図書館は、ユネスコ制定の国際児童年(1979年)に設立された。土地は文化財庁の所有、建物はソウル市の所有であったが、1983年の青瓦台指示事件(※)を機に、別館が警察庁の所有になった(その理由等は明かされていない)。その後、別館を拠点としていた警察庁のチームが解体されるに伴い、2001年5月に子ども図書館別館に復帰し、2002年にはリフォームされた。1日平均利用者は2,600人あまり、貸し出し冊数は4,600冊あまりである。
ところが警察庁はこの別館の所有権を主張し、6月、女性警官のための保育施設を作るために、別館1階にあった資料、資料室、休憩室等を撤去した。(2階、3階は従来どおり使える模様。)
これに対し、ソウル市の父兄たちが反発し、デモ等が続いている。
http://children.lib.seoul.kr/(ソウル市立子ども図書館。公式サイト部分には「休憩室は職員食堂を使ってください」以外にこの件に関する記載はないが、掲示板に利用者からのメッセージが集まっている。)
http://www.ohmynews.com/articleview/article_view.asp?at_code=279186(ニュース記事)
※全斗煥大統領が、学生運動取締りのために、大学内を録画するという指示を出したもの。現在韓国内でも問題になっている。このための部隊が別館を占拠していたらしい。