カレントアウェアネス-E
No.97 2006.12.20
E581
Microsoft社,書籍検索サービス“Live Search Books”を開始
Microsoft社は2006年12月6日,著作権が切れた書籍を全文検索・ダウンロードできるサービス“Live Search Books”のベータ版を公開した。
図書館や出版社と協同し,書籍をデジタル化し全文を無償で検索・ダウンロードできるようにする試みは,これまでGoogle社の“Google Book Search”(旧称:Google Print)が先導してきた(E285,E543参照)。これに対抗する形で,Microsoft社も,Yahoo!社やInternetArchiveが結成したOCA(OpenContents Alliance: E392参照)に参加することを表明し,英国図書館(BL)の蔵書をデジタル化すると発表していた(E403参照)。
今回公開された“Live Search Books”には,BL,カリフォルニア大学,トロント大学が所蔵する著作権切れの蔵書,合計数万点が含まれているという。これらはPDF形式で作成され,無償でダウンロードすることができる。
Microsoft社はこの3機関に加え,コーネル大学,米国獣医学博物館,ニューヨーク公共図書館(NYPL)ともパートナーシップを結んでいるほか,出版社や著作権者から許諾を得て提供する“Live Search Books Publisher”も予定しており,今後もデータ量は拡大していく見込みである。
Ref:
http://books.live.com/
http://help.live.com/help.aspx?project=booksearchhelp&market=en-US
http://blogs.msdn.com/livesearch/archive/2006/12/05/live-search-books-beta-release.aspx
E285
E392
E403
E543