2022年10月13日、Digital Science社は、年次報告書“The State of Open Data 2022”を公開したと発表しました。
発表によると、同社傘下のfigshareや、Springer Nature社と共同で作成されたレポートであり、米国国立衛生研究所(NIH)や米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、メキシコ国立自治大学等に所属するオープンデータの専門家から寄稿を受けた記事も掲載されているとあります。
主な結果として以下等が挙げられています。
・データを公開し利用できるようにすることに賛成する研究者が回答者の5分の4に増えている。
・アクセス、共有、二次利用方針に関する研修を増やす等、研究者はデータ共有に関する支援を求めている。
・データ共有の際の重要なテーマとして信用と評価が挙げられた。
・公共の利益やジャーナル・出版者の要件(ともに56%の回答者が選択)よりも、引用への影響(67%が選択)や研究の可視化(61%が選択)を目的にデータ共有を行う傾向がある。
The State of Open Data Report 2022: Researchers need more support to assist with open data mandates(Digital Science, 2022/10/13)
https://www.digital-science.com/news/state-of-open-data-report-2022/
The State of Open Data 2022
https://digitalscience.figshare.com/articles/report/The_State_of_Open_Data_2022/21276984
参考:
figshare、年次報告書“The State of Open Data 2020”を公開
Posted 2020年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42699
CA1818 – 研究データ共有時代における図書館の新たな役割:研究データマネジメントとデータキュレーション / 池内有為
カレントアウェアネス No.319 2014年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1818