2023年11月14日、Digital Science社は、年次報告書“The State of Open Data 2023”を公開したと発表しました。
同社傘下のFigshare、Springer Nature社と共同で作成された調査報告書であり、今回は約6,000の有効回答が得られたとあります。2023年は調査開始から8年目となり、研究データの収集や共有にあたっての人工知能 (AI)の使用に関する質問が初めてなされたとあります。
主な調査結果として、以下のようなポイントが挙げられています。
・回答者の約4分の3が研究データの公開に関して支援を受けたことがないとしており、必要な人に支援が届いていない。
・専門分野や地域によって回答内容に差異があることから、研究データ管理支援に対するより繊細なアプローチが世界的に必要であることが明らかになった。
・AIに対する認識はあるものの、実際には十分活用されてはいない。
The State of Open Data Report 2023: Support for researchers still lacking(Digital Science, 2023/11/14)
https://www.digital-science.com/news/state-of-open-data-report-2023/
The State of Open Data 2023
https://digitalscience.figshare.com/articles/report/The_State_of_Open_Data_2023/24428194
参考:
Digital Science社、年次報告書“The State of Open Data 2022”を公開 [2022年10月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/47023
CA1818 – 研究データ共有時代における図書館の新たな役割:研究データマネジメントとデータキュレーション / 池内有為
カレントアウェアネス No.319 2014年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1818