2019年10月23日、Digital Science社は傘下のfigshareが年次報告書“The State of Open Data 2019”を公開したと発表しました。
オープンデータを扱う研究者の動向を調査することを目的に2016年に開始して以来4回目の報告書で、8,500の回答があった今回の調査では、オープンデータの採用については良い傾向であるものの、研究者は政府・助成機関・出版社等による義務化のさらなる実施を要求していると指摘しています。
また、主な調査結果として、
・回答者の79%が一次研究をオープンに利用可能にするための国家による義務化を全体的に支持している
・回答者の67%が、助成機関がデータの共有を義務づけている場合にそれに従わない研究者は、助成機関が資金提供を差し控えるか、他の方法で罰するべきとしている
・回答者の69%が、助成機関が研究データの共有を助成金の提供の要件の一部にするべきとしている
・回答者の36%が、自身の研究データが共有された場合に、誤用されないか懸念している
・回答者の42%は、共著者となった場合、自身のデータを共有することが推奨されるとしている
The State of Open Data 2019 – Global Attitudes towards Open Data #Stateofopendata(Digital Science,2019/10/23)
https://www.digital-science.com/blog/news/the-state-of-open-data-2019/
The State of Open Data Report 2019
https://digitalscience.figshare.com/articles/The_State_of_Open_Data_Report_2019/9980783
参考:
figshare、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2018”を公開
Posted 2018年11月5日
https://current.ndl.go.jp/node/36971