2022年6月28日、英国のLibraries Connectedが、パンデミックにより学習が妨げられた子どものリテラシーを向上するために公共図書館が果たす役割に関する報告書“Public Libraries and Literacy Recovery”を公開したと発表しました。
同報告書は、イングランド芸術評議会（ACE）の助成金を活用し、英国のナショナル・リテラシー・トラストにより作成されたものです。読書やリテラシー向上における図書館の役割、リテラシーについて、パンデミックがリテラシーに及ぼした影響、その影響からの回復における図書館の役割等がまとめられています。
発表によると、報告書の中では、恵まれない環境にいる子どもとそうでない子どもの間のリテラシー格差が、パンデミックにより拡大したことが指摘されています。また、図書館は、書籍への自由なアクセスの提供、家庭における学習環境の強化、読書への動機づけにより、リテラシー格差解消を支援する場所であること等が述べられています。
Libraries key to closing post-pandemic literacy gap, new report reveals（Libraries Connected, 2022/6/28）
https://www.librariesconnected.org.uk/news/libraries-key-closing-post-pandemic-literacy-gap-new-report-reveals
参考：
英・Libraries Connected、コロナ禍において公共図書館が児童向けに提供できるサービスのアイデア等をまとめたガイドを公開
Posted 2021年4月28日
https://current.ndl.go.jp/node/43910
どのように図書館は新型コロナウイルス感染症感染拡大下でリテラシー向上の使命を果たしてきたか（記事紹介）
Posted 2020年9月9日
https://current.ndl.go.jp/node/41960
