Nature誌、新規投稿論文について、論文公開時に査読コメントと著者からの回答も併せて公開へ

2025年6月16日、Nature誌が、同誌において今後投稿される研究論文は論文掲載時に査読レポートと著者の回答も併せて公開すると発表しました。

Nature誌では、2020年2月以降、著者が希望する場合には、論文の掲載時に査読レポートや著者からの回答の公開を行ってきましたが、今後投稿される全ての研究論文について、掲載時にこれらへのリンクを掲載するとしています。

査読者の身元は基本的には匿名ですが、査読者が同意する場合には公開されます。これにより、論文が作成される過程を明らかにし、査読の透明性を高めるとしています。

Transparent peer review to be extended to all of Nature’s research papers (Nature, 2025/06/16)
https://doi.org/10.1038/d41586-025-01880-9
※Nature誌の642巻にEditorialとして掲載されたものです。

関連:
論文と併せて査読報告書も公表します(Natureダイジェスト)
https://doi.org/10.1038/ndigest.2020.200546

参考:
Springer Nature社、編集者と査読者をサポートするための新AIツールの導入を発表 [2025年01月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/238731