2022年7月20日、英国のLibraries Connectedが、ウクライナ難民に公共図書館が果たす役割に関するブリーフィングノート“Public libraries and Ukrainian refugees”の公開を発表しました。
イングランドの公共図書館45館のサービスに関する調査を基に、取組の状況、ケーススタディ、取組に対する反応等がまとめられています。
発表の中では、主な結果として、82%の図書館がウクライナ語の図書・電子書籍・オーディオブックを提供していること、82%がウクライナ難民の利用者登録を認めており、その多くは身分証の提示を免除していること、38%がウクライナ人向けの英語教室を開催していること等が挙げられています。一方で、87%の図書館がこれらの取組に対する追加の資金を受け取っていないということを指摘しています。
Libraries providing ‘essential support’ to Ukrainian refugees, survey reveals(Libraries Connected, 2022/7/20)
https://www.librariesconnected.org.uk/news/libraries-providing-essential-support-ukrainian-refugees-survey-reveals
参考:
図書館はウクライナのために何ができるか:図書館の取組の紹介(記事紹介)
Posted 2022年3月29日
https://current.ndl.go.jp/node/45887
図書館は「希望の島」であり続ける:ウクライナの図書館がロシアの侵攻にどのように対応しているか(記事紹介)
Posted 2022年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/45991
ロシアによるウクライナへの侵攻に対する、国立図書館・文書館・博物館および関係機関等の声明
Posted 2022年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45704
E2483 – ロシアによるウクライナ侵攻に関連する図書館・博物館の状況
カレントアウェアネス-E No.433 2022.04.21
https://current.ndl.go.jp/e2483
国際図書館連盟(IFLA)、難民・移民・庇護希望者への図書館サービスのためのガイドラインのドラフト版を公開
Posted 2021年7月9日
https://current.ndl.go.jp/node/44391
和気尚美. スカンジナビアにおける難民・庇護希望者に対する公共図書館サービス. カレントアウェアネス. 2018, (335), CA1922, p. 23-26.
http://current.ndl.go.jp/ca1922