2022年5月3日、国際図書館連盟(IFLA)が、記事“Looking to Libraries for Resilience: stories of support in Ukraine and beyond”を掲載しました。
ロシアによるウクライナへの侵攻が開始されて以降、レジリエンスを構築するという図書館の役割が国際的関心を集めているとし、これまでのウクライナ国内の図書館の活動と欧州における図書館の支援等について紹介しています。
ウクライナ国内の図書館の活動としては、コミュニティ支援として情報へのアクセス確保、ボランティアの調整や物理的・人的な図書館リソースの活用、そして従来の図書館サービスの継続などを挙げています。また、ウクライナからの避難民を受け入れている各国の図書館の取組として、避難民のためにウクライナ語の資料を収集するといった資料に関すること以外に、避難してきた図書館員への奨学金プログラムの拡大など多様な支援の例が挙げられています。
そして、困難な時に図書館の中で生まれるコミュニティは、レジリエンスを築くための強い要因であり、より良いものを作り上げる助けとなるとしています。
Looking to Libraries for Resilience: stories of support in Ukraine and beyond(IFLA,2022/5/3)
https://www.ifla.org/news/looking-to-libraries-for-resilience-stories-of-support-in-ukraine-and-beyond/
参考:
ロシアによるウクライナへの侵攻に対する、国立図書館・文書館・博物館および関係機関等の声明
Posted 2022年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45704
図書館はウクライナのために何ができるか:図書館の取組の紹介(記事紹介)
Posted 2022年3月29日
https://current.ndl.go.jp/node/45887
図書館は「希望の島」であり続ける:ウクライナの図書館がロシアの侵攻にどのように対応しているか(記事紹介)
Posted 2022年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/45991
E2483 – ロシアによるウクライナ侵攻に関連する図書館・博物館の状況
カレントアウェアネス-E No.433 2022.04.21
https://current.ndl.go.jp/e2483