米国図書館協会(ALA)、人種差別やLGBTQ+等に関する書籍を図書館から排除する取組に関する有権者・保護者への調査結果を発表

2022年3月24日、米国図書館協会(ALA)が、人種差別やLGBTQ+等に関する書籍を図書館から排除する取組に関する有権者・保護者への調査結果を発表しました。

調査は、ALAからの委託を受けた世論調査会社のHart Research AssociatesとコンサルタントのNorth Star Opinion Researchにより、3月1日から3月6日にかけて、有権者1,000人と保護者472人を対象に実施されました。

発表によると、71%の有権者が同取組に反対しており、90%以上の有権者と保護者が地域の学校図書館・公共図書館で働く図書館員に好意的な意見を持っていると回答しています。また、79%の有権者・保護者が、コミュニティの図書館は多様な視点を提供する本の提供を行っていると評価しており、公立学校の保護者の多くが、年齢に応じて様々な本を学校図書館で利用できるようにするべきであると回答したこと等が述べられています。

Large majorities of voters oppose book bans and have confidence in libraries(ALA, 2022/3/24)
https://www.ala.org/news/press-releases/2022/03/large-majorities-voters-oppose-book-bans-and-have-confidence-libraries

Voters Oppose Book Bans in Libraries(ALA)
https://www.ala.org/advocacy/voters-oppose-book-bans-libraries

参考:
全米反検閲連盟、米国の学校図書館における検閲に反対する共同声明を発表
Posted 2021年12月9日
https://current.ndl.go.jp/node/45305

米国図書館協会(ALA)、米国の学校や図書館における書籍の検閲の実施に反対する声明を発表
Posted 2021年12月2日
https://current.ndl.go.jp/node/45270

米国学校図書館員協会(AASL)、検閲やLGBTQ+資料に関する問題に対処する学校図書館員を支援するためのガイドを公開
Posted 2018年7月20日
https://current.ndl.go.jp/node/36362