2025年7月4日、フランス文化省(Ministère de la Culture)が、創造の自由のための法的及び実践的なガイドを作成したと発表しました。
同ガイドは、芸術作品の創造と普及に関わる専門職を対象に作成されたもので、文化分野の全ての関係者が自由を行使し、擁護できるよう支援することを目的としています。
図書館(特に公共図書館)については、関連法の規定を参照しつつ、誰もが自由に無料で利用でき、多様な資料が提供される、意見交換の場である必要があるとし、その意味において知識と研究の進歩及びそれらの普及に貢献するものであるとしています。その上で、実践的な対応方法の例として、適切な開館時間を設けること、建物を障害のある人が利用できるようにすること、書架に展示する資料は多様でバランスがとれたものとし、定期的にテーマ(歴史、政治、科学等)を変えることなどが挙げられています。
Un guide juridique et pratique sur la liberté de création(Ministère de la Culture, 2025/7/4)
https://www.culture.gouv.fr/espace-documentation/documentation-scientifique-et-technique/un-guide-juridique-et-pratique-sur-la-liberte-de-creation
Liberté de création : un guide pour les professionnels(Ministère de la Culture, 2025/7/7)
https://www.culture.gouv.fr/fr/actualites/liberte-de-creation-un-guide-pour-les-professionnels