2022年2月23日、Springer Nature社は、イタリア学術会議(CNR)と転換契約を締結したと発表しました。
これによりCNRに参加している88の研究機関に所属する研究者はSpringer、AdisおよびPalgraveといったインプリントのハイブリッドジャーナル2,300誌以上でオープンアクセス(OA)出版ができるようになります。また、すべての購読ジャーナルのコンテンツを閲覧できるようになります。
また、上記の転換契約締結に加え、オーストリア学術図書館コンソーシアム(Kooperation E-Medien Österreich:KEMÖ)、オランダ大学協会(VSNU)との転換契約更新についても発表し、欧州全域におけるOA移行を推進していると述べています。
Springer Nature continues to lead drive for OA transition across Europe(Springer Nature, 2022/2/23)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-continues-to-lead-drive-for-europe-oa-transition/20154312
[プレスリリース] シュプリンガー・ネイチャー、欧州全域におけるOA移行の推進を引き続き主導(Springer Nature, 2022/2/23)
https://www.springernature.com/jp/news/20220223-pr-europe-ta-jp/20152058
参考:
オーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、Springer Nature社との“Read & Publish”契約を更新
Posted 2019年9月4日
https://current.ndl.go.jp/node/38944
オランダ大学協会(VSNU)、Springer Nature社・オックスフォード大学出版局(OUP)とオープンアクセス出版等に関する契約で合意
Posted 2018年3月16日
https://current.ndl.go.jp/node/35658
Springer Nature社、同社と国家レベルで締結された転換契約のオープンアクセス出版への影響を発表
Posted 2020年8月31日
https://current.ndl.go.jp/node/41872
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向
カレントアウェアネス No.344 2020.06.20
https://current.ndl.go.jp/ca1977