2022年2月24日、国際博物館会議(ICOM)が、ロシアによるウクライナへの侵攻に関する声明を発表しました。
声明の中では、今回の侵攻を非難するとともに、特に文化遺産や博物館職員が直面する脅威・リスクについての懸念を示し、両国が「武力紛争時の文化財の保護に関する条約」(1954年ハーグ条約)の締約国として、遺産保護のための国際的な法的義務を遵守することを期待すると述べています。
また、迅速な停戦、即時の調停、博物館職員の安全と文化遺産保護の取組を求めており、緊急時に参考になるオンラインツールの紹介、地域の博物館の建物やコレクション保護への支援の呼び掛け、非常時に乗じた文化遺産の密輸に対する注意喚起等が行われています。
Statement concerning the Russian invasion into Ukraine(ICOM, 2022/2/24)
https://icom.museum/en/news/statement-russia-invasion-into-ukraine/
参考:
ブルーシールド、ウクライナの文化財保護に関する声明を公表
Posted 2014年2月28日
https://current.ndl.go.jp/node/25584
国際博物館会議(ICOM)、シリアの危機的状況にある文化財リストを作成へ
Posted 2012年10月19日
https://current.ndl.go.jp/node/22118
国際博物館会議(ICOM)、「失われる危険のあるエジプト文化遺産リスト」を発表
Posted 2012年2月10日
https://current.ndl.go.jp/node/20143