cOAlition S、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”の構築開始を発表:英国のCottage Labs社が落札

2021年12月16日、cOAlition Sが、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”の構築開始を発表しました。2021年4月に開始された「価格・サービス透明性のフレームワーク」の運用を支援するウェブサービス構築に関する入札プロセスの結果、英国のCottage Labs社が落札したことが述べられています。

発表の中では、同ウェブサービスにより、出版社はcOAlition Sの「価格・サービス透明性のフレームワーク」に則ったデータ登録が可能となり、承認済みユーザは、任意の学術誌において提供されているサービス・価格の確認や、複数の学術誌のサービス・価格の比較を行えるようになるとしています。2022年春からデータの登録受付を開始し、2022年夏から承認済みユーザによるアクセスが可能となる予定とあります。

また、英国の研究情報に関するコンサルタント会社Information Power社は、同サービスが有用でよく使われるものとなるよう、出版社や図書館コンソーシアム等の利害関係者と協力し、参加を促すと述べられています。

cOAlition S starts building its Journal Comparison Service to help create visibility of publishing services and prices(cOAlition S, 2021/12/16)
https://www.coalition-s.org/coalition-s-starts-building-its-journal-comparison-service/

参考:
cOAlition S、「価格・サービス透明性のフレームワーク」の運用を支援するウェブサービス構築のための入札案内書を公開
Posted 2021年5月12日
https://current.ndl.go.jp/node/43969

cOAlition S、英国のCottage Labs社がPlan S原則に準拠した出版方法の確認ツール“Journal Checker Tool”の開発・メンテナンス事業を落札したことを発表
Posted 2020年7月7日
https://current.ndl.go.jp/node/41445