2021年12月2日、Springer Nature社は、ゴールドOAで即時出版した一次研究・レビュー論文の本数が100万件を突破したと発表しました。
2005年以降に出版した論文の25%、2020年については出版した論文の34%が、ゴールドOAであったと述べられています。
100万件のOA論文を分析した結果として、以下等が述べられています。
・2016年以降に累計26億回ダウンロードされている
・約半数を医学論文が占める一方で非OAコンテンツの20%が医学分野のものである
・社会科学と人文科学のOAシェアが2015年から2020年の間に倍増しており、論文の絶対数は少ないものの他の分野に比べ大きな成長がみられる
・欧州で最も多くのOAコンテンツが出版され、アジアで最も多くダウンロードされている
・2019年から2021年の間で日本のOA論文出版数の増加率が144%である
[プレスリリース] シュプリンガー・ネイチャー、100万本のオープンアクセス論文を出版し、大きな節目を迎える(Springer Nature, 2021/12/2)
https://www.springernature.com/jp/news/-20211202-pr-sn-1-m-oa-article-jp/19920826
Major milestone reached as Springer Nature publishes one million Open Access articles(Springer Nature, 2021/12/2)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/major-milestone-reached-one-million-oa-articles/19919044
参考:
Springer Natureが英国のOAに関するケーススタディを公表 過去5年でゴールドOA論文は174%増加 ハイブリッドOAに限定すれば463%増
Posted 2018年5月22日
https://current.ndl.go.jp/node/36035
オープンアクセス(OA)の現状:世界の論文の約28%、利用者が探している論文の約47%はOA
Posted 2018年2月14日
https://current.ndl.go.jp/node/35486
欧州4カ国において、ゴールドOAで論文を発表する責任著者の割合が70%以上に Springer Natureが発表
Posted 2017年10月24日
https://current.ndl.go.jp/node/34885
Springer社が公開するオープンアクセス論文数が20万件を突破
Posted 2014年7月22日
https://current.ndl.go.jp/node/26618
E1277 – 2020年,学術論文の90%はOA誌に掲載される?<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.212 2012.03.29
https://current.ndl.go.jp/e1277