日本学術会議、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開

2021年11月25日、日本学術会議が、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開しました。

同提言は、日本学術会議科学者委員会研究評価分科会の審議結果を取りまとめたものです。提言の目的として、研究評価において定量的評価手法を過度に偏重しないよう求めること、国際的動向を紹介し望ましい研究評価の方向性を示すことを挙げています。

日本における現状や課題、中国・英国・ドイツ・ノルウェーの動向、いくつかの分野の研究の特性とそれを踏まえた研究評価の留意点等がまとめられています。その上で、「研究評価の目的に即した評価設計の必要性」「研究評価における研究の多様性の尊重」「研究評価手法の基本原則」「研究評価と資源配分」「定性的評価の信頼性の確保」「科学者コミュニティの責務」について提言が行われています。

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/index.html
※新着情報(提言・報告等)の欄に、2021年11月25日付で「提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して~望ましい研究評価に向けた課題と展望~」」が掲載されています。

提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して~望ましい研究評価に向けた課題と展望~」[PDF:3,562KB]
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t312-1.pdf

参考:
【イベント】日本学術会議主催学術フォーラム「学術振興に寄与する研究評価を目指して」(8/29・オンライン)
Posted 2020年8月7日
https://current.ndl.go.jp/node/41698

E1373 – 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換
カレントアウェアネス-E No.228 2012.12.13
https://current.ndl.go.jp/e1373

CA2005 – DORAから「責任ある研究評価」へ:研究評価指標の新たな展開 / 林 隆之, 佐々木 結
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2005