NCLIS(図書館情報学国家委員会)は、先にIMLS(博物館・図書館サービス機構)が提示した、NCLISとNCES(全米教育統計センター)の図書館統計事業のIMLSへの統合計画についての回答を公表しました。
NILISの設置を定めた法律で第一の設置目的とされている、大統領や議会に対する図書館政策の助言機能について、IMLSのパブリックコメントでは何ら触れられていないこと、図書館統計、政策形成、財政支援という3業務の統合は妥協にすぎず、これらの事業が基本的なものではあるものの、別の事業であること、委員長には米国の図書館規格について、委員会と分担して責任を負い、NISO(米国情報標準化機構)の規格決定時に投票権をもつポジションを有しているが、どちらもIMLSの草案には言及されていないこと、図書館に対する効率的で効果的なサービスの提供が、非現実的な案であることを理由に、IMLSの草案に対し反対の意向を示しています。
NCLIS Members Respond to IMLS Request for Comments
http://www.nclis.gov/news/pressrelease/pr2006/NCLISConsolidation
Response-2006-11.pdf
参考:
NCLIS、NCES図書館部門をIMLSに統合?
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1283
IMLSとNCLISの統合案に対するパブリックコメントを募集中
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2003