2021年6月10日、Wiley社傘下のオープンアクセス出版社であるHindawi社は、著者名の表記変更に関する新方針を発表しました。
同社での論文出版後に氏名を変更した著者は、書類の提出・訂正通知の掲載・共著者への通知を経ずに、論文上の氏名を更新することができます。また、同社は当該論文を収録するデータベース等(indexers)に対しても同様に、変更を明示しないかたちでの更新(silent change)を行うよう依頼します。
今回の新方針策定は、Wiley社による著者名表記変更の新方針発表(2021年1月)や、出版倫理委員会(COPE)による、トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する基本原則の発表(2021年1月)を受けて行われたものです。
Introducing a new name change policy to support inclusion(Hindawi, 2021/6/10)
https://www.hindawi.com/post/introducing-new-name-change-policy-support-inclusion/
関連:
New Author Name Change Policy Supports a More Inclusive Publishing Environment(Wiley, 2021/1/15)
https://www.wiley.com/network/the-wiley-network/new-author-name-change-policy-supports-a-more-inclusive-publishing-environment
※著者名表記変更の新方針についてのWiley社の発表です。
参考:
トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する5つの基本原則(記事紹介)
Posted 2021年1月26日
https://current.ndl.go.jp/node/43086
Elsevier社、著者名表記の変更に関する方針を発表:トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する出版倫理委員会(COPE)の基本原則に準拠
Posted 2021年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/43704
Wiley社、オープンアクセス(OA)出版社のHindawi社の買収を発表
Posted 2021年1月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42921