Hindawi社、同社のオープンアクセス誌に掲載される全論文を出版と同時にResearchGate上で直接利用可能に

2021年10月18日、Wiley社傘下のオープンアクセス(OA)出版社であるHindawi社は、研究者向けのSNSであるResearchGateとパートナーシップを締結したことを発表しました。

同社のOA誌に掲載される全論文を、出版と同時にResearchGate上で直接利用可能にするという内容であり、研究成果の発見を加速させることを目的としています。発表では、同社はResearchGate上で全コンテンツの公開を行う初の出版社である、と述べています。

また、2021年末までに、Hindawi社のゴールドOAジャーナル230誌以上から29万本以上の出版社版論文をResearchGate上で利用可能とする旨も発表しています。

今回の取組の背景として、Wiley社が2021年初めに開始したパイロットプロジェクトにおいて、研究者らから好意的なフィードバックが得られていることを挙げています。同プロジェクトでは、Wiley社が発行する学術誌の一部をResearchGate上で利用可能とする取組が行われました。

Content syndication partnership advances discovery of research(Hindawi, 2021/10/18)
https://www.hindawi.com/post/content-syndication-partnership-advances-discovery-research/

参考:
Wiley社とResearchGate、Wiley社が発行する学術誌の一部をResearchGate上で利用可能とするパイロットプロジェクトを開始
Posted 2021年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/43776

Wiley社、オープンアクセス(OA)出版社のHindawi社の買収を発表
Posted 2021年1月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42921

CA1848 – ResearchGate-リポジトリ機能を備えた研究者向けSNS- / 坂東慶太
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1848

※本文の一部を修正しました。(2022/1/20)