米国学校図書館員協会(AASL)、学校図書館管理担当者の必要性・責任等に関する立場声明を発表

2021年3月9日、米国学校図書館員協会(AASL)は、立場声明“The Critical Need for and Responsibilities of District-Level School Library Supervisors”の公開を発表しました。

同声明は学校図書館の管理担当者(Supervisor)の必要性・責任等に言及しており、従来同様の位置づけにあった“Role of the School Library Supervisor”を、2017年に策定した全国学校図書館基準に沿って更新する内容で、AASLが作成しました。高等学校までの教育を受ける全ての児童・生徒にとって、学区ごとに設置された有資格の学校図書館の管理担当者は、生徒・児童が将来への準備を整える際に不可欠な要素であり、そのような管理担当者には、他のスタッフと共同して、学習に効果的な図書館の創造・維持のために、リーダーシップの発揮・構想の提示等の責任があることなどを示しています。

立場声明の全文は、AASLのウェブサイトからダウンロードすることができます。

AASL Releases Position Statement on School Library Supervisors(ALA,2021/3/9)
http://www.ala.org/news/member-news/2021/03/aasl-releases-position-statement-school-library-supervisors

The Critical Need for and Responsibilities of District-Level School Library Supervisors [PDF:3ページ](AASL)
http://www.ala.org/aasl/sites/ala.org.aasl/files/content/advocacy/statements/docs/AASL_School_Library_Supervisors_Position_Statement_2021.pdf

参考:
E2006 – 米国学校図書館員協会による新学校図書館基準<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.343 2018.03.08
https://current.ndl.go.jp/e2006

E2193 – 子どものための図書館サービス専門職養成の国際動向<報告>
カレントアウェアネス-E No.379 2019.11.07
https://current.ndl.go.jp/e2193

CA1985 – 研究文献レビュー:2010年代の学校図書館に関する日本国内の研究動向:研究の多様化と学校図書館を取り巻く状況の変化を踏まえて / 今井福司
カレントアウェアネス No.345 2020年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1985