オランダ・ユトレヒト公共図書館、世界各地の図書館事情を紹介した単行書“Living libraries, the House of the community around the world”を刊行:同館ウェブサイト上で電子版を公開

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)のニュースレター2021年2月号で、オランダ・ユトレヒト公共図書館(Utrecht Public Library)による単行書“Living libraries, the House of the community around the world”の刊行が紹介されています。なお、ユトレヒト公共図書館のウェブサイト上で、同書のPDF版及びEPUB版が公開されています。

同書は、Ton van Vlimmeren氏(EBLIDA会長)が20年間務めたユトレヒト公共図書館の館長職を退任するに当たり、その記念として編集・刊行されたものです。世界各地の図書館関係者からの寄稿文を収録しており、各国の図書館事情を紹介する内容です。なお、400ページを超える大部の書籍となっています。

EBLIDAのニュースレターでは、ほぼ全ての寄稿者が「サード・プレイス」としての図書館の役割を強調していることに触れており、そのことは“the House of the community around the world”という同書の副題の説明になっている、と記されています。

EBLIDA Newsletter February 2021(EBLIDA, 2021/2/11)
http://www.eblida.org/news/eblida-newsletter-february-2021.html
※同書刊行に関する記事“6. Living libraries, the House of the community around the world, an e-book”が含まれています。

Bibliotheek Utrecht presenteert boek ‘Living libraries; The house of the community around the world’(Utrecht Public Library)
https://www.bibliotheekutrecht.nl/living-libraries.html
※同書の刊行を紹介するユトレヒト公共図書館のウェブページです。同書PDF版、EPUB版へのリンクが掲載されています。

参考:
CA1580 – 動向レビュー:「場所としての図書館」をめぐる議論 / 根本彰
カレントアウェアネス No.286 2005.12.20
https://current.ndl.go.jp/ca1580

E2269 – 地域の拠点としての図書館施設:国立国会図書館の調査研究
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2269

図書館調査研究リポートNo.18
地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能
https://current.ndl.go.jp/report/no18