2021年3月13日、東京大学附属図書館U-PARLの協働型アジア研究「オリエント世界を対象とした研究資源のデジタル化とその利活用に関する研究」(代表:永井正勝氏)の主催により、協働型アジア研究オンラインセミナー「3次元データでひらく“人文学”の世界」が行われます。
3次元データの技術普及の結果、人文学においても扱うべきデータの質に加え、研究のあり方そのものにも変革が求められるようになってきたことから、人文系資料の3次元データ化に関する最新の研究事例の紹介を踏まえたうえで、あらたなデータによって開かれるこれからの“人文学”の可能性について議論することを目的に開催されます。
Zoomを用いてオンラインで実施され、参加には事前の申込が必要です(先着290人)。
内容は以下の通りです。
・開催趣旨
永井正勝氏(東京大学附属図書館U-PARL)
・3次元とともに描く考古学・博物館学の未来
江添誠氏(国士舘大学イラク古代文化研究所)
・Qalawun VR Projectの試み-VRツアーをつくる・活用する-
熊倉和歌子氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
・3次元データの可能性-学術研究と文化遺産保護の両面から-
野口淳氏(NPO法人南アジア文化遺産センター)
・質疑応答
ファシリテーター:阿児雄之氏(東京国立博物館)
【協働型アジア研究オンラインセミナー】3次元データでひらく“人文学”の世界(U-PARL)
http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/seminar20210313
参考:
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの Petrie Museum、 古代エジプト遺物の3Dデジタル画像を公開
Posted 2014年5月1日
https://current.ndl.go.jp/node/26055
Sketchfab、3Dデータをダウンロードできるオプション追加を発表し、大英博物館のコレクション14点のデータを公開
Posted 2014年11月5日
https://current.ndl.go.jp/node/27382
Google Arts & Cultureで、危機的な状況にある世界の遺跡の3Dデータコレクション“Open Heritage”が公開
Posted 2018年4月17日
http://current.ndl.go.jp/node/35863
中東地域の危機に瀕する遺跡の正確な3D記録を作成するプロジェクト“Project Anqa”のウェブサイトが公開
Posted 2019年2月28日
https://current.ndl.go.jp/node/37680
熊本県、三次元データ閲覧サイト 「Sketchfab」で文化財の三次元データを公開
Posted 2021年1月8日
https://current.ndl.go.jp/node/42937
欧州委員会(EC)、有形文化遺産の3Dデジタル化における基本原則等を示した報告書を公開
Posted 2020年9月15日
https://current.ndl.go.jp/node/42005
3Dデータの共有と利活用等に関する調査(文献紹介)
Posted 2020年10月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42205
E2140 – 3D/VR技術と学術図書館の役割に関する報告書
カレントアウェアネス-E No.369 2019.05.30
https://current.ndl.go.jp/e2140
E2320 – コロナ禍の博物館等を支援する3D&VRボランティア撮影
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2320