2020年12月18日、第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」がオンライン開催されます。
新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としてますます加速する、多様なプラットフォームによるプレプリント公開の最新動向や目的を共有することによって、プレプリントの方向性を展望する機会として開催されます。特にオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)による『Bibliodiversity(書誌多様性)の形成に向けた行動の呼びかけ』で学術情報流通における多様性の障壁として挙げられた4項目を論点として、学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのかなどについて議論が行われます。
参加費は無料ですが事前申込が必要です。主な内容は以下のとおりです。
・開会挨拶/概要説明
矢吹命大氏(横浜国立大学大学戦略情報分析室)
・機関リポジトリによるプレプリント公開
河合将志氏(国立情報学研究所 / オープンサイエンス基盤研究センター)
・研究成果公開のグローバルスタンダードに向けた筑波大学の取り組み
森本行人氏(筑波大学URA研究戦略推進室)
・コロナ時代における研究情報発信 – プレプリントに関する出版社の取り組み
アントワーン・ブーケ氏(シュプリンガー・ネイチャー(日本))
・生命科学研究におけるプレプリントやSNS活用の現状と課題
坊農秀雅氏(広島大学大学院統合生命科学研究科生命医科学プログラム)
・Preprintが誘導する研究サイクルの力学考
引原隆士氏(京都大学図書館機構長)
・パネルディスカッション
【モデレーター】
池内有為氏(文教大学文学部)、山形知実氏(北海道大学付属図書館)
【パネリスト】
河合将志氏、森本行人氏、アントワーン・ブーケ氏、坊農秀雅氏、引原隆士氏
・閉会挨拶
武田英明氏(国立情報学研究所)
第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」(SPARC Japan)
https://www.nii.ac.jp/sparc/event/2020/20201218.html
参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、学術情報流通の多様性の促進を関係コミュニティに呼びかけたペーパーを公開
Posted 2020年5月1日
https://current.ndl.go.jp/node/40881
オープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)、学術情報流通における書誌多様性に関するペーパーの日本語訳を公開
Posted 2020年6月2日
https://current.ndl.go.jp/node/41116
Springer Nature社、統合型プレプリント共有サービス“In Review”を論文執筆者に無料で提供:“Nature Communications”と“Nature Biomedical Engineering”の2誌が対象
Posted 2020年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/41258
感染症拡大下でのプレプリントサーバによるスクリーニング(記事紹介)
Posted 2020年5月15日
https://current.ndl.go.jp/node/40957
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「COVID-19 / SARS-CoV-2 関連のプレプリントを用いた研究動向の試行的分析」を公開
Posted 2020年7月3日
https://current.ndl.go.jp/node/41412
E2288 – 研究成果公開の新たな国際標準に向けた筑波大学の取組
カレントアウェアネス-E No.396 2020.08.20
https://current.ndl.go.jp/e2288