米国図書館協会(ALA)パブリックプログラムオフィスのウェブサイト“Programming Librarian”に、2020年3月17日付で“Serving Patrons Experiencing Homelessness in a COVID-19 Shutdown”という記事が掲載されています。
公共図書館を利用しているホームレスの人々にとって、新型コロナウイルスによる休館がもたらす影響がとりわけ大きいことを指摘し、休館中に図書館側ができることとして次のような点を紹介しています。
・図書館の玄関や窓をメッセージボードとして使用する。インターネットにアクセスできない人々に対しては、玄関や窓の掲示が情報源として機能しうる。掲示を通じ、地域の避難所やフードバンクのリストなど、現在必要な支援が受けられる場所の情報を提供する。
・図書館のウェブサイト上でも、玄関や窓での掲示と同じく支援が受けられる場所の情報を掲載する。ウェブサイトが、中流階層の人々だけでなく、大勢の人々に語りかける内容となっていることを確認する。
・地域の自治体や組織とのパートナーシップを構築し、その最前線に立つ。ホームレスや食料不安を経験している人々のための緊急時対応計画が地域にない場合は、その策定をリードする。
Serving Patrons Experiencing Homelessness in a COVID-19 Shutdown(Programming Librarian, 2020/3/17)
https://programminglibrarian.org/articles/serving-patrons-experiencing-homelessness-covid-19-shutdown
参考:
米国の公共図書館はホームレス問題への取組みの最前線にある(記事紹介)
Posted 2014年7月18日
https://current.ndl.go.jp/node/26604
E1016 – ホームレス支援のため図書館がソーシャルワーカーを雇用(米)
カレントアウェアネス-E No.165 2010.02.03
https://current.ndl.go.jp/e1016
CA1809 – 動向レビュー:ホームレスを含むすべての人々の社会的包摂と公共図書館 / 松井祐次郎
カレントアウェアネス No.318 2013年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1809