北米研究図書館協会(ARL)、学術成果をオープンに利用できるようにするための学術出版社との交渉の原則を定めた“MIT Framework for Publisher Contracts”への支持を表明

2019年11月7日、北米研究図書館協会(ARL)、“MIT Framework for Publisher Contracts”を支持することが11月6日付の理事会で承認されたと発表しています。

“MIT Framework for Publisher Contracts”は、学術成果をオープンに利用できるようにするための学術出版社との交渉の原則を定めたもので、マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館により策定されました。

著者の著作権保持、著者稿の機関リポジトリへの自動投入、追加のライセンスなしでの包括的なテキストデータマイニングの権利といった、図書館の出版者との交渉に係る6つの基本原則を定めたものです。また、出版サービスの持続可能で公正なコストベースの価格設定を求めています。

ARL Supports MIT Framework for Publisher Contracts(ARL, 2019/11/7)
https://www.arl.org/news/arl-supports-mit-framework-for-publisher-contracts/

関連:
MIT announces framework to guide negotiations with publishers(MIT News, 2019/10/23)
http://news.mit.edu/2019/mit-announces-framework-guide-negotiations-publishers-1023

MIT FRAMEWORK FOR PUBLISHER CONTRACTS(MIT Libraries)
https://libraries.mit.edu/scholarly/publishing/framework/

参考:
米・カリフォルニア大学、学術出版社との転換契約交渉のためのツールキットを公開
Posted 2019年6月7日
https://current.ndl.go.jp/node/38305

カナダ研究図書館協会(CARL)、研究者向けに出版社との著作物の共有・再利用のための権利交渉に関するガイド等を公開
Posted 2019年5月24日
https://current.ndl.go.jp/node/38225

欧州研究図書館協会(LIBER)、研究図書館が出版社とオープンアクセスについて交渉する際の5つの原則を発表
Posted 2017年9月11日
https://current.ndl.go.jp/node/34646