2020年3月19日、米国化学会(ACS)は、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を締結したことを発表しました。
締結された契約に基づき、ACSの刊行する全ての学術誌において、MITの所属者が責任著者である論文は全てOAとなります。また、著者最終稿(accepted manuscript)は、MITが学術出版社との間に定めた“Framework for Publisher Contracts”、及びACSの出版ポリシーに従って、自動的にMITのOAリポジトリへ登録されます。最終的な出版社版(the version of record)についても、個々の著者による追加費用の支払不要でACSの出版プラットフォーム上でOAにより公開されます。
American Chemical Society signs innovative North American open access agreement with MIT(ACS,2020/3/19)
https://www.acs.org/content/acs/en/pressroom/newsreleases/2020/march/acs-signs-innovative-north-american-open-access-agreement-with-mit.html
参考:
北米研究図書館協会(ARL)、学術成果をオープンに利用できるようにするための学術出版社との交渉の原則を定めた“MIT Framework for Publisher Contracts”への支持を表明
Posted 2019年11月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39518
米国計算機学会(ACM)、米国内の4大学とオープンアクセス(OA)出版モデルへの「転換契約」を締結
Posted 2020年1月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40051
米国化学会(ACS)の出版部門とオーストリア学術図書館コンソーシアム(KEMÖ)、3年間の“Read & Publish”契約を締結
Posted 2020年2月26日
https://current.ndl.go.jp/node/40333