Elsevier社との全ジャーナル契約終了のその後:マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館の事例(記事紹介)

米・SPARCのウェブサイトに、2020年にElsevier社との全ジャーナル契約を終了したマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館の事例について紹介する記事“Unbundling Profile: MIT Libraries”が掲載されています。

MITでは研究成果を世界中からオープンに利用できるようにするため、学術出版社との契約交渉における基本方針“MIT Framework for Publisher Contracts”を2019年に策定しましたが、Elsevier社から同方針に沿った提案が得られなかったため、2020年、同館はElsevier社との全ジャーナル契約(675タイトル)を終了することを決定しました。

記事では、契約終了の経緯や影響、教員らの反応、今後の展望について述べられています。

Unbundling Profile: MIT Libraries(SPARC)
https://sparcopen.org/our-work/big-deal-knowledge-base/unbundling-profiles/mit-libraries/

MIT and Elsevier(MIT Libraries)
https://libraries.mit.edu/scholarly/publishing/mit-elsevier/

参考:
マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館、Elsevier社との新たなジャーナル契約の交渉を終了 [2020年06月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/41226

北米研究図書館協会(ARL)、学術成果をオープンに利用できるようにするための学術出版社との交渉の原則を定めた“MIT Framework for Publisher Contracts”への支持を表明 [2019年11月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/39518

E2420 – ビッグディール契約キャンセルの影響調査(米国)
カレントアウェアネス-E No.419 2021.09.02
https://current.ndl.go.jp/e2420