2019年6月7日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)は、Microsoft社の支援を受け、地方のコミュニティでのデジタルリテラシーに関するプログラムの実施やデジタル技術へのアクセスを向上させるための事業“DigitalLead: Rural Libraries Creating New Possibilities”を開始すると発表しました。
地方の図書館の多くは、都会の図書館と比べ、技術的な機器やサービス、デジタルサービスのための専門職員の不足といった課題に直面していることや、地方においてはブロードバンドへの接続率が低いことから、世界的な慈善活動に関する取組を行っているMicrosoft社の社内組織 Microsoft Philanthropiesから40万ドルの寄付を受け、少なくとも50の特定の地方の図書館を対象に、Wi-Fiのホットスポットの貸出事業、デジタルリテラシーに関するプログラムの実施等への支援を行うものです。
事業を通じて実施・作成されたプログラムやツールは、PLAの会員等だけでなく全国の図書館に対して公開されます。
Public Library Association expands access to technology and digital skills training for rural communities with Microsoft Philanthropies(ALA,2019/6/7)
http://www.ala.org/news/member-news/2019/06/public-library-association-expands-access-technology-and-digital-skills-training
DigitalLead: Rural Libraries Creating New Possibilities(PLA)
http://www.ala.org/pla/initiatives/digitallead
フィランソロピーについて(Microsoft社)
https://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/msp/default.aspx
参考:
E1874 – デジタル包摂社会と公共図書館の課題(米国)<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.317 2016.12.22
http://current.ndl.go.jp/e1874