CLOCKSS、プロジェクトが終了した場合のコンテンツ長期保存継続計画を発表

2018年11月5日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、仮に将来同プロジェクトが終了した場合でも、コンテンツの長期保存が継続できるよう、4大学がコンテンツ保存の役割を担っていくことを発表しました。

2018年11月時点で、CLOCKSSには日本を含む世界の300以上の図書館、260以上の出版社が参加しており、米・スタンフォード大学が開発したLOCKSSの技術を用いて、参加出版社のコンテンツを収集し12の大学図書館・学術機関(アーカイブ・ノード)で分散保存する取組みを行っています。

同プロジェクトが終了した場合、12のアーカイブ・ノードのうち、米・スタンフォード大学、英・エディンバラ大学、独・フンボルト大学、カナダ・アルバータ大学の図書館が、CLOCKSSが担っていたコンテンツ保存の役割を引き継ぐとしています。

CLOCKSS Formalizes Long-Standing Commitments from Four Leading Universities to Ensure Perpetual Preservation(CLOCKSS, 2018/11/5)
https://clockss.org/2018/11/clockss-formalizes-long-standing-commitments-from-four-leading-universities-to-ensure-perpetual-preservation/

参考:
E1117 – CLOCKSSへ日本の大学図書館が参加
カレントアウェアネス-E No.183 2010.11.18
http://current.ndl.go.jp/e1117

CA1645 – 電子ジャーナルのアーカイビングの現状:レポートE-Journal Archiving Metes and Boundsを中心に / 後藤敏行
カレントアウェアネス No.294 2007年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1645

CLOCKSS、Crossrefの全メタデータを保存すると発表
Posted 2018年6月13日
http://current.ndl.go.jp/node/36154