2018年10月22日、研究データ等の研究成果の公開プラットフォーム“figshare”が、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2018”を公開しました。
今回の調査はSpringer Nature社と連携して実施されたもので、2016年、2017年に続く3回目の調査となり、過去の調査結果との比較も行われています。
figshareのブログ記事では、調査で得られた主な知見として以下の点を挙げています。
・回答者の64%が自らのデータをオープン化したと回答しており、2016年調査より7%増加した。
・データを引用してもらうことがデータのオープン化を行う動機付けになると答えた回答者は、2017年調査の7%から46%に増加した。
・回答者の60%はFAIR原則について聞いたことがないと回答した。
・国によるオープンデータの義務化に賛成すると答えた回答者は63%であり、2017年調査の55%から増加した。
・自らの研究においてオープンデータを再利用したことがあると答えた回答者は48%であり、2016年調査の57%、2017年調査の50%から引き続き減少している。
・共有したデータのクレジット表示について、9%の回答者は表示が十分になされていると感じている一方、58%の回答者は十分ではないと感じている。
・研究データを失ったことがある回答者は30%であり、2017年調査の36%から減少している。
State of Open Data 2018(figshare,2018/10/22)
https://figshare.com/blog/State_of_Open_Data_2018/440
The State of Open Data Report 2018
https://figshare.com/articles/The_State_of_Open_Data_Report_2018/7195058/1
※レポート本体が掲載されています。
State of Open Data 2018
https://figshare.com/articles/State_of_Open_Data_2018/7234985
※質問票、調査データが掲載されています。
参考:
figshare、研究データの公開に関する年次調査報告書を公開
Posted 2017年10月24日
http://current.ndl.go.jp/node/34882
Digital Science社、研究データ公開に関する報告書を公開
Posted 2016年11月1日
http://current.ndl.go.jp/node/32838