2025年7月21日、名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センターのウェブサイトにおいて、Humanitextプロジェクトによる、青空文庫の文学作品群を対象とした対話型AIシステム「Humanitext Aozora」の公開が発表されました。
Humanitextプロジェクトは、同センターの岩田直也准教授、桜美林大学の田中一孝准教授、東京大学の小川潤助教によるプロジェクトです。「Humanitext Aozora」は、青空文庫の膨大なテキストデータに対し、大規模言語モデル(LLM)と検索拡張生成(RAG)技術を組み合わせたシステムで、利用者は自然な対話を通じて、作品の深い内容理解や、複数の作品を横断するテーマの探求を手軽に行うことができるとあります。Humanitext Aozoraの主な特徴として、高度な検索機能と、利用者の目的に合わせた四つの対話モードが挙げられています。
【研究ニュース】AIと日本近代文学が対話する検索システム「Humanitext Aozora」を公開(名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター, 2025/7/21)
https://dhss.nagoya-u.ac.jp/news/0724_humanitextaozora/
@humanitext_x(X, 2025/7/21)
https://x.com/humanitext_x/status/1947096451630453224
Humanitextプロジェクト(名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター)
https://dhss.nagoya-u.ac.jp/projects/humanitext/
参考:
矢田竣太郎. 動向レビュー:生成AIを用いた文献調査ツール. カレントアウェアネス. 2024, (362), CA2079, p. 6-10.
https://current.ndl.go.jp/ca2079
※本文の一部を修正しました。(2025/8/1)
