2017年10月23日、研究データ等の研究成果の公開プラットフォーム“figshare”が、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2017”を公開しました。
2016年にSpringer Nature社と連携して研究者2,000人を対象に実施した調査の継続調査にあたるもので、今回の調査は研究者2,300人を対象に、Springer Nature社及びWiley社と連携して実施されました。
調査で得られた主な知見として
・オープンデータへの認識が向上している(73%から82%へ)。
・年齢はこの傾向の主要な要因とは考えられない。
・74%の研究者が研究データを選定して公開している。
・自身の研究でオープンデータを再利用したいという研究者が増加しており(10%増の80%)、その傾向は全年齢層で見られる。
・日常的に研究データを公開する研究者は微増している(57%から60%)。
・研究データを公開したことが無い研究者の割合は減少している。
等が指摘されています。
また、オープンデータへの認識の15%増(平均は9%)、研究データを公開する研究者の割合の10%増(平均3%)といった今年の調査結果でのアジア地域の特徴も指摘されています。
The State of Open Data 2017 Looks at Global Attitudes Towards Open Data(figshare,2017/10/23)
https://figshare.com/blog/The_State_of_Open_Data_2017_Looks_at_Global_Attitudes_Towards_Open_Data/349
The State of Open Data Report 2017
https://figshare.com/articles/The_State_of_Open_Data_Report_2017/5481187/1
参考:
Digital Science社、研究データ公開に関する報告書を公開
Posted 2016年11月1日
http://current.ndl.go.jp/node/32838