2018年8月27日、国際図書館連盟(IFLA)が、フェイクニュースに関する声明を発表しました。
そして、政府に対しては以下のような提言を行っています。、
・フェイクニュースへの広範なもしくは限定された禁止といった形をとったデジタル資源やインタネットへのアクセス制限を規定する法律策定の禁止
・インターネット規制が根拠のない方法で自由な発言を制限する事を刺激しないことの保証
・検閲の理由として正当化する事を避けるためにフェイクニュースを引き合いに出すことを抑制することの表明
・国連の2030アジェンダの教育に関する目標の一環として、あらゆる階層・年代を対象とした、図書館や学校を通じたメディア・情報リテラシープログラムの実施
・利用者のプライバシーを尊重しながらオンライン上で情報を作成・共有する方法に関する研究の支援
・表示され共有される情報をゆがめる広告モデルの関する研究の支援
・新しい多様な意見を排除しない形での、品質情報の価値を促進するための関係者との連携
また、図書館に対しては、
・発展と良好に機能する社会の基盤としてのメディア・情報リテラシーの重要性の強調及びフェイクニュースに化する懸念への対応
・デジタルリテラシーを促進するプログラム・戦略・連携・情報共有への継続的支援
・表現の自由及び情報アクセスの自由の重要性の擁護
を提言しています。
IFLA Statement on Fake News(IFLA,2018/8/27)
https://www.ifla.org/publications/node/67341
IFLA STATEMENT ON FAKE NEWS [PDF:2ページ]
https://www.ifla.org/files/assets/hq/topics/info-society/documents/ifla_statement_on_fake_news.pdf
参考:
国際図書館連盟、インフォグラフィック「偽ニュースの見極め方」の世界の図書館での活用例を紹介するレポートを公開
Posted 2017年8月21日
http://current.ndl.go.jp/node/34538
国際図書館連盟(IFLA)、『インターネット宣言2014』を公開
Posted 2014年11月26日
http://current.ndl.go.jp/node/27507