2017年12月22日、東京都国立市の一橋大学兼松講堂において、一橋大学附属図書館および同大学の社会科学古典資料センターが主催する文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学Ⅱ 本の革」が開催されます。
文部科学省共通政策課題「文化的・学術的な資料等の保存等」概算事業として採択された「西洋古典資料の保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」(平成28年度~平成30年度)の一環です。
本の装幀に使われる革は長期にわたり使い続けられるという特徴があるものの、革の経年変化のメカニズムの科学的解明は進んでおらず、革装本の長期的な保存にはどのような処置が望ましいのかまだ判明していないことから、革装本の保存について問題提起を試みることが目的とされています。
同日、シンポジウムに先立ち、同センターでの実務研修受講者による報告会も行われます。
参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。
シンポジウムの内容は以下の通りです。
・講演「革のできるまでと特性」 宝山大喜氏(東京都立皮革技術センター)
・講演「本の革の魅力と悩み」 岡本幸治氏(製本家・書籍修復家)
・討論・質疑応答 宝山大喜氏、岡本幸治氏、吉村圭司氏(東京都立皮革技術センター)
12/22(金)文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学2 本の革」を開催します(一橋大学附属図書館)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/news_detail/n/20171208/
平成29年度文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学② 本の革」開催について(ご案内)(一橋大学社会科学古典資料センター)
http://chssl.lib.hit-u.ac.jp/education/lecture.html
参考:
【イベント】一橋大学、シンポジウム「書物の構成要素としての紙について~本の分析学」を開催(2/15・東京)
Posted 2017年1月30日
http://current.ndl.go.jp/node/33358
E1846 – 西洋古典資料の保存に関する拠点およびネットワーク形成事業
カレントアウェアネス-E No.312 2016.10.06
http://current.ndl.go.jp/e1846