2017年2月8日付けで日本学術会議は「第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2017)」を公開しました。
このマスタープランは科学者委員会学術の大型研究計画検討分科会がまとめたもので、2010年の第21期、2014年の第22期に続いて策定されたものです。学術全般を展望・体系化しつつ、各学術分野が必要とする大型研究計画を網羅し、日本の大型研究計画のあり方について指針を与えることを目的としています。マスタープラン2017では179件大型研究計画が策定されており、うち28件が重点大型研究計画として選定されています。
重点大型研究計画のうちの一つには「電子ジャーナル・バックファイル等へのアクセス基盤の整備」(計画番号150)が挙げられており、国立情報学研究所(NII)がJUSTICEの協力の下で、海外主要学術出版社の提供する電子ジャーナル・バクファイルを体系的に導入・NII-REOに搭載し、大学等による共同利用を実現すると計画されています。
また、大型研究計画の一つとして「オープンサイエンス推進のための研究データ基盤」(計画番号158)が挙げられ、NIIが、機関リポジトリ推進委員会等を活用し、大学等との連携の下で、分野を超えた研究データの管理・公開を可能とする研究データ基盤を整備すると計画されています。
第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2017)(日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-23-t241-1.html
重点大型研究計画 説明資料 計画番号137-159
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t241-1-6.pdf
学術大型研究計画 説明資料 区分I 計画番号156-160
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t241-1-33.pdf
参考:
日本学術会議、「オープンイノベーションに資するオープンサイエンスのあり方に関する提言」を公開
Posted 2016年7月7日
http://current.ndl.go.jp/node/32020
日本学術会議、学術誌問題についての提言「学術誌問題の解決に向けて」を公開
Posted 2010年8月16日
http://current.ndl.go.jp/node/16666