2016年10月4日、米国のITHAKA S+Rが、カナダ研究図書館協会(Canadian Association of Research Libraries)に属する11の大学の研究者を対象に実施した調査”Canadian Association of Research Libraries Faculty Survey”の結果の概要を公開しています。
この調査は2014年から2015年にかけ実施されたもので、調査項目の一部は同じくITHAKAが米国の研究者を対象に実施している調査等とも重複しています。今回のカナダの研究者を対象とする調査では4.039の回答が集まったとのことです。
分析からわかった主な点として、以下等が挙げられています。
・3分の2近い研究者が、図書館の主要な役割は学術資源へのアクセスの手助けであると考えている。回答者の約半数が、学部学生の学習サポートが図書館の役割である、という考えに強く同意している。
・研究者は自分の研究データは自分で保存することを好む。回答者の約4分の3は自分の研究データを自分で保存している。回答者の約半数は大学図書館がデータの保存・管理について支援することを重要であると考えている。
Canadian Association of Research Libraries Faculty Survey: Executive Summary of Findings(ITHAKA S+R、2016/10/4付け)
http://www.sr.ithaka.org/publications/canadian-association-of-research-libraries-faculty-survey/
Examining Research and Teaching Practices of Canadian Faculty Members(ITHAKA S+R、2016/10/4付け)
http://www.sr.ithaka.org/blog/examining-research-and-teaching-practices-of-canadian-faculty-members/
参考:
米・ITHAKA S+R、教員の情報行動に関する定期調査報告(2015年版)を公開
Posted 2016年4月5日
http://current.ndl.go.jp/node/31263
米・ITHAKA S+R、英国の研究者に関する調査報告(2015年版)を公開
Posted 2016年6月22日
http://current.ndl.go.jp/node/31860