“Open Library of Humanities”、サービス開始1周年

人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)が正式にサービスを開始してから1周年を迎え、同プロジェクトのウェブサイトで、この1年間の活動成果を統計などに基づいて振り返っています。

18のOA雑誌を創刊し直接出版したものや支援したものを含め909の記事が公開されたこと、プラットフォームの財政支援のため200機関が会員となったこと、11万8,686件の閲覧数は英国の“Access to Research”よりも利用が多かったこと、人文科学の成果に対してマスコミに関心を持たせその社会的価値を示せたこと(OLH収録論文がメディアのヘッドラインを飾る)、PDFタイプセッタ“CaSSius”(プロトタイプ)や翻訳目的のための注釈技術“annotran”(beta)の開発などが、この1年間の成果として紹介されています。

The Open Library of Humanities: Year One(OLH,2016/9/12)
https://about.openlibhums.org/2016/09/12/the-open-library-of-humanities-year-one/

CaSSius
https://github.com/MartinPaulEve/CaSSius

annotran
https://github.com/birkbeckOLH/annotran/

参考:
人文科学分野のオープンアクセス(OA)の新しいモデル目指す“Open Library of Humanities(OLH)”がサービスを開始
Posted 2015年9月30日
http://current.ndl.go.jp/node/29545

E1395 – 人・社版PLOSを目指す“Open Library of Humanities”が発足
カレントアウェアネス-E No.231 2013.02.07
http://current.ndl.go.jp/e1395

E1816 – Access to Researchの2年(英国)<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.306 2016.06.30
http://current.ndl.go.jp/e1816